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バナジウム市場近況2025#12  反発、フェロバナジウム5か月ぶり高値 需給のタイムラグで

2025/12/01 19:08
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バナジウム市場近況2025#12  反発、フェロバナジウム5か月ぶり高値 需給のタイムラグで

 2025年12月初めまでのバナジウム価格は反発している。フェロバナジウムは11月21日に値$24.125/kgと7月以来ほぼ5か月ぶりの高値を付けた。五酸化バナジウムも後を追って反発している。10月の価格下落を見て取引先の調達意欲が活発化し、コスト均衡の必要から生産を見合わせていたメーカーとのタイムラグが生じている。

■五酸化バナジウムは10月以来の高値、大手の調達も伝わる

 

過去3か月間のフェロバナジウム価格の推移(V78%min US$/kg EU)($/kg)

 

 鉄鋼向けのフェロバナジウムは10月16日-11月6日の3週間を仲値$23.575/kgで推移したが、ここを直近安値として反発した。Ferroalloy.netは11月28日までの週刊レポートで「今年は価格が最低水準近くまで下落し、トレーダーや備蓄企業からの問い合わせが徐々に増加した」と指摘。11月初めには大型製鉄所によるバナジウム調達もあったという。

 

過去3か月間の五酸化バナジウム価格の推移(V205 fob China)($/lb Vo205)

 

 同様の傾向はご参加バナジウムにも波及している。五酸化バナジウムは11月27日に仲値$4.84/lbと、10月下旬以来の高値となった。直近安値は11月7日-13日の$4.615で、フェロバナジウムに一拍遅れて反発した。これまで市況悪化を受けて生産を絞っていたメーカーが多いだけに、供給は一時的にひっ迫している。中国バナジウム最大手の国有企業である攀鋼集団による五酸化バナジウム粉調達も伝わった。

 もっとも、需要自体が回復しているわけではない。バナジウム市況は中長期で見れば2022年春をピークにじり安が続いており、水準として2016年以来ほぼ10年ぶりの安値圏にある。

 

 

11月22日

 オーストラリアとカナダ、インドは11月22日、バナジウムなどの重要鉱物を含む強靭な供給網(サプライチェーン)の構築に重点を置いた、新たな三国間技術・イノベーションパートナーシップに参加することで合意した。新組織「オーストラリア・カナダ・インド技術・イノベーション(ACITI)パートナーシップ」を発足する。

 

関連記事: 豪加印3国、重要鉱物の供給網構築で協力へ ACITI発足、中国抜きの直接供給目指す

 

11月5日

 

 オランダ特殊金属加工のAMGクリティカル・マテリアルズ(AMG Critical Materials)が11月5日に自社ホームページ上で発表した2025年7-9月期決算資料中で、傘下のAMGバナジウムの売上高は前年同期比2%増の1億5400万ドルだった。営業利益は811万ドルの黒字と、前年同期の257万ドルの赤字から黒字転換した。五酸化バナジウムの価格上昇などが寄与した。

 

プレスリリース:AMG Reports Strong Third Quarter 2025 Results - AMG Corporate

 

(IR Universe Kure)

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