アーバンエナジー(JFEグループ)の展示パネル
東京ビッグサイトで10~12日にかけて開催された、日本最大級の環境展示会「エコプロ2025」には国内の二大鉄鋼メーカーである日本製鉄とJFEホールディングスも出展した。日本製鉄が鉄鋼業を強調した展示構成だったのに対し、JFEは鉄鋼業だけでなく、エネルギー事業にもスポットを当て、グループメリットを活かしたサスティナビリティ戦略を示した。
JFEブースの一角では、電力事業を行うアーバンエナジー(横浜市、川原太郎代表)の取り組みを紹介した。同社は地域の脱炭素化やエネルギーコストの安定化を目指す地域新電力事業を、設立から運営まで一貫して支援。電力小売事業で培った豊富な経験とノウハウを活かし、安定的かつ効率的な事業運営を実現することで、持続可能な街づくりに貢献している。
同社は、このほかにも「創電割」という独自の電力還元事業を展開。顧客が排出した廃棄物をグループ会社のリサイクル発電施設で電力へと転換。アーバンエナジーを通じて廃棄物の処理委託元である顧客に電力転換分を還元している。
9月には、創電割を活用した食品リサイクルを中心とする循環型エコシステムサービスが、イケア3店舗で採用されたと発表。各店舗で排出される食品廃棄物を、それぞれ JFEグループ企業であるJ&T環境の千葉バイオガスセンターなどでメタン発酵、リサイクル発電を行い、工場で発電した電力をアーバンエナジーが買い取り、食品廃棄物発生元にイケア店舗に供給しているという。
日本製鉄、「世界は鉄でできている」
一方、日本製鉄のブースコンセプトは、「世界は鉄でできている」。製鉄プロセスのカーボンニュートラル化に向けた、大型電炉での高級鋼製造や高炉水素還元などの最新状況と、カーボンニュートラル化を通じて提供する2つの環境価値について、大型モニターで説明したほか、CO2排出量削減に貢献する製品の展示を行った。

高圧水素用ステンレス鋼「HRX19®」
高圧水素用ステンレス鋼「HRX19®」は、複数の商用水素ステーションの高圧部位に既に採用済みの製品。配管・バルブ・継手だけではなく、圧縮機や熱交換器など用途も拡大しており、水素配送網のカギとなる大型トラックにも適用される見込みだという。
【参考記事】
エコプロ2025〜環境にいいこと!の大〜小までのアイデア、アクションが集結
(IRuniverse K.Kuribara)