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欧州自動車工業会(ACEA)2025年自動車登録台数  BEVが急拡大 ガソリン、ディーゼル車は大幅な減少に

2026/02/02 14:30
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欧州自動車工業会(ACEA)2025年自動車登録台数  BEVが急拡大 ガソリン、ディーゼル車は大幅な減少に

欧州自動車工業会(ACEA)が1月に発表したデータによると、EUの2025年自動車市場は、BEV(バッテリーEV)が新車登録台数のシェアを拡大する一方、従来型のガソリン車とディーゼル車は大幅な減少を記録した。

EU全体の新車登録台数は2025年、前年比1.8%増とわずかな増加にとどまり、全体的な販売台数はパンデミック前の水準を大きく下回っている。一方で、乗用車市場の電動化は継続しており、BEVは現在、全登録台数の17.4%を占め、2024年の13.6%から上昇している

しかし、欧州市場で飛躍したのはハイブリッド車であった。ハイブリッド車は34.5%という圧倒的な市場シェアを獲得し、従来型内燃機関からの移行を進めるEU消費者にとって最も好まれるパワートレインとしての地位を固めている。この傾向は、BEVに時折付随する航続距離への不安を抱えることなく電動化オプションを求める消費者の意向を反映しているといえる。

ガソリン車とディーゼル車の合計市場シェアは35.5%に急落し、2024年の45.2%から大幅に低下した。これは代替パワートレインへの移行が加速していることを明確に示している。ガソリン車の登録台数は18.7%減少、すべての主要欧州市場で減少が見られた。フランスが32%と最も急激な落ち込みを記録し、ドイツが21.6%でこれに続いた。ディーゼル車は長期的な減少傾向を継続し、登録台数は24.2%減少、ディーゼルの市場シェアは9%未満となった。

プラグインハイブリッド車も堅調な成長を示し、EU登録台数の9.4%を占めるまでに成長、これも前年の7.2%から上昇した。スペイン、イタリア、ドイツがこの成長を牽引しており、スペインはプラグインハイブリッド登録台数が111.7%という驚異的な増加を記録している。

EV普及の地理的分布は、依然として一定地域へ集中しており、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランスの4カ国でBEV登録台数の62%を占めている。ドイツはEV登録台数が43.2%という著しい増加を記録し、欧州最大の自動車市場における新たな勢いを示した。

2025年12月には、BEVの登録台数は2024年12月比で51%急増し、プラグインハイブリッドは36.7%上昇した。この年末の加速は、車両供給の改善と、起こりうる政策変更前に各国のインセンティブプログラムを利用しようと急ぐ消費者行動を反映していると思われる。

17.4%のBEV市場シェアはEUの気候目標に向けた進展を示しているものの、ACEAは、設定されている目標値を達成するには、この水準ではまだ十分とは言えず、より大きな成長が必須であると指摘している。

Source: ACEA

https://www.acea.auto/files/Press_release_car_registrations_December_2025.pdf

 

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SCHANZ, Yukari

 オーストリア、ウィーン在住フリーライター。現在、ウィーンとパリを拠点に、欧州におけるフランス語、英語圏の文化、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および政策調査に携わっている。専門は国際政治、軍事、語学。

 趣味は、書道、絵画、旅行、フランスワインの飲酒、カラオケ、犬の飼育。

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