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共英製鋼:26/3期3Q決算説明会を開催。海外が貢献

2026/01/30 21:40
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共英製鋼:26/3期3Q決算説明会を開催。海外が貢献

 1月30日16時、共英製鋼は13時に発表した26/3期3Q決算を受けて説明会を開催した。説明資料は後日同社HPの意掲載予定。

 

<ハイライト>

〇26/3期3Q実績

 国内は厳しさ継続、堅調な海外でカバーし、全体で前年同期比増益

●国内鉄鋼事業:前年同期比減収減益。工期遅延・長期化で出荷量減、スクラップ価格の上昇により売買差縮小

●海外鉄鋼事業:前年同期比+70億円の大幅増益。ベトナムは引き続き堅調・カナダの安定的な利益計上

 

図表1、26/3期3Q実績Z(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇業績予想

●通期業績:売上高 3,170億円、経常利益 160億円(売上高予想を下方修正)

●通期出荷量:330万トン(国内140万トン、海外190万トン)前期比 +16万トン

●年間配当予想に変更なし 1株当たり90円(中間 30円、期末 60円)

 

図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<26/3期3Q実績>

〇実績

 減収減益となった。セグメント状況は以下の通り。

●国内:工期の遅延・長期化の影響継続、円安影響によりスクラップ価格の上昇基調に転じ売買差が縮小、前年同期比減収減益

●海外:ベトナム拠点は不需要期ながらも堅調、北米も需要環境良好で前年同期比増収増益

●環境リサイクル:厳しい競合環境の中、難処理廃棄物の獲得などによりやや持ち直すも減収減益

 

〇経常利益の増減

 今3Q累計の経常利益は、前年同期比+28億円。

 減益要因:メタルスプレッド▲25億円、出荷量▲13億円(109.1→104.4万トン)、環境リサイクル▲4億円、その他▲11億円。

 増益要因:海外事業+70億円、原価要因+10億円、コスト要因+1億円(エネルギー▲1億円、固定費・販管費▲3億円、その他+5億円)

 

<セグメント>

〇国内鉄鋼事業

 猛暑の影響は脱したものの、建設現場の人手不足や工期遅延・長期化の影響が続き、鋼材需要は引き続き弱基調で推移、出荷量は前年同期比4.7万トン減少。

 円安の影響による輸出価格の上昇を受けスクラップ価格が上昇基調へ転じ、メタルスプレッドは52.6千円/トンと前年同期比2.4千円/トン縮小。

●製品価格とメタルスプレッド

・25年10月以降、スクラップ価格は上昇基調で推移する中、契約・出荷単価は底を打ちつつも上値は重い状態で推移。

・1月14日より「販売価格トン当たり10万円」を徹底し、早急に市況の立て直しを図った。

 

〇海外鉄鋼事業

●ベトナム

 VKS社 :鬼月や台風・大雨の影響により、ハウジング向けの需要は回復が遅れている一方、プロジェクト向けの販売は好調に推移し、出荷量は前年同期比増加、3Q単体で営業利益約9億円計上

 KSVC社:プロジェクト向けの出荷が堅調、安価ビレットの購入の継続により前年同期比増益

 VIS社 :新圧延工場が稼働開始し固定費が増加、3Q単体では若干赤字化するも前年同期比では大幅に増益

●北米

 ビントン・スチール社:高速道路などの建設需要が堅調、関税の影響により市況も上昇基調でスプレッドが拡大。技術支援などにより操業も改善傾向にあり、3Q単体で黒字化、前年同期比で赤字幅縮小

 アルタ・スチール社 :米国製品に対する報復関税により鉄筋の輸入が抑制され、市況は上昇傾向。利益率の高い細物鉄筋の出荷量を伸ばし、前年同期比で大幅に増益

 

<26/3期業績予想>

〇業績予想

・売上高を減額、利益は据え置き

・売上高、利益とも前期実績とおおむね同水準(ただし営業利益は+11%)

・配当予想は変更なし

 

〇セグメント予想

・前年同期比:国内鉄鋼事業・環境リサイクル事業は減益、海外鉄鋼事業は増益の見通し

・前回予想比:国内鉄鋼事業減益、海外鉄鋼事業・環境リサイクル事業は増益の見通し

 

〇経常利益の増減

 前年対比3億円増加

 減益要因:メタルスプレッド▲53億円、出荷量▲14億円(145.1→140.0万トン)、コスト要因▲7億円(固定費・販管費▲12億円、その他+5億円)、環境リサイクル▲3億円、その他▲14億円。

 増益要因:海外事業+81億円、原価要因+14億円

 

<セグメント>

〇国内鉄鋼事業

 出荷量は前回予想から据え置きの140万トン。スクラップ価格は上昇基調で推移する一方、製品価格の上げ幅が追いつかず、スプレッドが縮小する見込み

 

〇海外鉄鋼事業

●ベトナム

 VKS社 :ハウジング向け需要は回復が遅れる一方、空港など政府主導のインフラ需要は堅調に推移。出荷量増により前回予想比で増益の見通し

 KSVC社:OEMを活用し、需要増に対応した販売拡大を実施、安価ビレット調達の徹底により前回予想比で増益の見通し

 VIS社 :下期から新圧延工場の償却負担が発生。新工場からの出荷分が上乗せされ、出荷量は前回予想を上回り、通期黒字の見通し

●北米

 ビントン・スチール社:需要は堅調、米国関税の影響により市況も上昇基調にある。老朽化の影響で生産性に課題はあるものの、操業は改善しており、3Qに引き続き4Qも黒字計上の見通し

 アルタ・スチール社 :鉄筋を中心に引き続き需要は堅調。定修などの影響により出荷量がやや減少し、固定費も増加。前回予想比では減益の見通しだが、通期約30億円の高水準の収益を維持

 

<トピックス>

〇米国拠点 設備投資計画一部変更➣参照

 

<参考>

図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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