Loading...

日軽金HD:26/3期3Q決算説明会を開催。進捗率8割超えるも業績見通し据え置き

2026/01/30 22:45
文字サイズ
日軽金HD:26/3期3Q決算説明会を開催。進捗率8割超えるも業績見通し据え置き

 1月30日17時、日本軽金属ホールディングスは14時に発表した26/3期3Q決算を受けて説明会を開催した。説明資料はこちら

 

<サマリー>

〇26/3期3Q実績(資料2ページ)

 第3四半期決算 営業利益186億円(前年同期比+20%)経常利益169億円(同+14%)

・販売面 : 半導体製造装置向け板・押出は回復先送りで停滞、二次合金の国内自動車向け低調も、化成品及び箔、粉末製品の放熱向けとLIB向け板材好調、自動車部品・トラック架装回復で増収

・採算面 : 加工製品、関連事業が引き続き大きく改善、箔、粉末製品も前年同期上回る。アルミ地金市況反映によるコスト上昇影響も、販価改定効果もあり増益

 

図表1、26/3期3Q実績Z(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇業績予想

 通期予想経常利益 210億円 (25/5/15公表値据え置き)

・3Qまで順調に進捗、外部環境の不確実性も考慮のうえ、期首の通期業績予想値を据え置き

・放熱向け好調継続・自動車部品・トラック架装は回復基調継続、LIB関連はケース材向け板材好調も外装用箔は3Q以降調整局面に、半導体製造装置向けは26年度以降での回復を想定

 

図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

●販売価格改定状況(同3ページ)

 原材料費等コスト上昇分転嫁、加工賃改定、販価適正化により各部門の収益改善

 化成品、トラック架装(輸送機器事業グループ・日本フルハーフ)はじめ順調に進捗

●米国・輸入関税追加措置 同社グループへの影響(同4ページ)

 ほとんど影響見られず

・直接影響 僅少 (海外 「地産地消」が過半、対米直接輸出 連結売上高の0.5%程度)

・間接影響 引き続き動向を注視 (自動車・半導体・鉄鋼)

 

 

<26/3期3Q実績>

〇増収・増益(同6ページ)

 トラック架装や自動車部品が大きく回復、化成品、パウダー・ペーストの放熱向け、板部門のLIB向け板材の販売好調等で売上高増

 

〇経常利益の増減(同7ページ)

 化成品やトラック架装をはじめとする各部門での販価改定効果とトラック架装・自動車部品の収益回復が利益を押上げ

 

<セグメント>(同8ページ)

 板、押出製品 : 半導体製造装置向けの回復先送りによる販売停滞影響継続。加工関連、関連事業 :トラック架装収益回復、自動車部品大きく改善により押上げ。

●アルミナ・化成品、地金(同9ページ)

・化成品 : 放熱難燃フィラー向け販売好調継続と原料コスト上昇への販価改定効果で増益

・メタル : 二次合金は増益(米・販売環境好調継続)も、アルミ市況変動影響等で減益

●板、押出製品(同10ページ)

 LiBケース向け板材は好調、トラック架装向け押出材は堅調推移も、半導体製造装置向け板・押出の停滞継続、アルミ市況変動を反映のコスト上昇影響もあり減益

●加工製品、関連事業(同11ページ)

 輸送機器(トラック架装)の販価改定効果等による回復と自動車部品の新規案件・販価適正化等による業績改善がセグメント利益を大きく押し上げ

●箔、粉末製品(同12ページ)

 箔はLiB外装用箔が調整局面に入り医薬包材向けは前年同期下回るも、パウダー・ペーストは放熱用途好調と自動車塗料海外向け伸長、各部門での販価改定で、前年同期比増益

 

<26/3期業績予想>

〇業績予想(同14ページ)

 期首予想(25/5/15公表)を据え置き

 3Qまでの業績 順調に進捗、自動車・半導体関連など市場動向や不確実性の高い国際情勢にも注視が必要な状況を考慮。

 

〇経常利益の増減(同15ページ)

 トラック架装等の販価改定効果、放熱関連好調・自動車部品改善は継続、半導体製造装置向け板、押出の次年度以降回復はじめ外部環境も考慮

 

〇セグメント予想

・前年同期比:国内鉄鋼事業・環境リサイクル事業は減益、海外鉄鋼事業は増益の見通し

・前回予想比:国内鉄鋼事業減益、海外鉄鋼事業・環境リサイクル事業は増益の見通し

 

<セグメント>(同16ページ)

 加工製品、関連事業 :自動車部品とトラック架装の回復基調は継続。箔、粉末製品 :LIB外装用箔は調整局面、放熱向けパウダーは好調推移。

 

<配当>(同17ページ)

 2025/5/15公表予想を据え置き

 1株当たり配当金 80円 (中間25円確定、期末55円)、24年度比10円増配

 

 長期ビジョン「2035ビジョン」、次期中計「26中計」は25年11月18日に開催したIR説明会で行っているため、資料を参照。

 

関連記事

 ⇒「日軽金HD:IR説明会(「経営改革の推進」 進捗/循環型サプライチェーン構築)

 ⇒「日軽金HD:IR説明会(人的資本/サステナビリティ経営)

 

<主なQ&A>

Q、3Qから4Qにかけての動きを説明してほしい

A、主要事業の化成品事業は3Qまで好調だったが、4Qにかけて減益予想。4Qは厳しい。価格改定をして利益維持に努める。

 

Q、値上げ状況について

A、川上はカカクフォーミュラで決まっているが、地金価格上昇は、在庫益もでるが、しっかり顧客と交渉して、利益率維持を図る。

 

Q、需要減退感は27/3期も続きそうか?

A、エンジニアリングや日軽パネルなどは、踊り場で期待できない。半導体向けは期待が持てるが、今期のレンジ内だとみており、来期も厳しい感じがする。箔は地金が上がっているので4Qは落ち込むが、そんなに厳しくはないのかなと思う。メタル事業は地金価格の転嫁次第。

 

<参考>

図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

図表4、主要会社の四半期別業績推移(億円)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

関連カテゴリ

関連記事

新着記事

ランキング