2月3日15時半、AREホールディングスは26/3期3Qの決算を発表。各利益の進捗率が9割超えとなったため、業績見通しを上方修正した。3Q決算のため説明会が無いが、資料を作成している。同時に連結子会社間の会社分割(吸収分割)を発表。
<26/3期実績>
〇決算ハイライト
売上収益 3,846億円(前年同期比3.1%増)、営業利益 286億円(同95.0%増)、税前利益265億円(73.3%増)、当期利益 195億円(同71.9%増)
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇営業利益増減(同5ページ)
増益要因:採算性向上・回収量増加・価格上昇(+51億円)、北米精錬事業(+108億円)
減益要因:販売数量減少(▲18億円)、環境保全事業(▲2億円)
〇セグメント状況
●貴金属リサイクル事業(前年同期比で営業利益が増加)
宝飾分野では、プラチナの回収量が前年同期比で増加し、取引毎の採算性向上の取り組みの結果、金の回収量は前年同期比で減りましたが、営業利益は前年同期比で増加した。電子分野およびデンタル分野の回収量は前年同期と同水準でしたが、費用構造の改善などにより、営業利益は前年同期比で増加した。触媒分野では回収量は前年同期と同水準だが、営業利益は前年同期比で減少した。なお、プレミアムを付けたリサイクル貴金属の販売量は前年同期と同水準であり、リテール向けの金・銀・プラチナの販売量は前年同期比で増加した。
●北米精錬関連事業(前年同期比で営業利益が増加)
精錬分野では、金銀原材料の入荷量が前年同期比で増加し、営業利益は前年同期比で増加した。また、精錬の規模拡大を土台として、国際的な政治や金融の変化から生起する金銀の需給変動に適切に対処したことにより、製品分野、倉庫分野、トレーディング分野のいずれにおいても営業利益は前年同期比で増加した。
<26/3期期見通し>
・売上収益:貴金属リサイクル事業において金およびプラチナの回収が計画を上回るペースで進捗し、価格上昇も追い風となって貴金属販売額が増加
・営業利益:貴金属リサイクル事業における貴金属販売額の増加に加えて、北米精錬事業における金の精錬入荷量、製品加工手数料、トレーディング収益の増加によって営業利益は過去最高を見込む
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
※修正理由
• 25年10月以降の貴金属価格高騰を背景に、貴金属販売額が想定を上回って推移
• 北米精錬事業の金の精錬入荷量、製品加工手数料、トレーディング収益が増加
• 北米精錬事業のストックテイク(今年度は2Q・3Qにのみ発生)による利益が伸長
• 足元の貴金属のヘッジコスト、銀のリースレート高騰を4Q見通しに算入
〇営業利益増減分析(前回対比)
増益要因:貴金属リサイクル事業(+15億円)、北米精錬事業(+35億円)
減益要因:-
〇主要KPIの状況
• 貴金属価格に左右される売上収益よりも、業績を安定的に把握できる 回収量 を主要KPIとして設定
• 経営指標として 営業利益 を重視するとともに、資本効率を示す ROE を中長期的な観点から重視
• 直近のPBR(株価純資産倍率)は、概ね2.0倍を上回る水準を維持
※機貴金属リサイクル事業の金属回収量や分野別状況、貴金属価格の推移については資料の10-13ページ以降を参照
※北米精錬事業の倉庫保管量の推移と業績影響については同14ページ参照
<株主還元>
• 業績予想の修正に伴い、配当性向40%かつ安定的な配当の継続という方針に沿って予想を修正
• 前回修正予想から期末配当を5円引き上げ、通期の配当は1株当たり125円
<参考>
図表3、四半期別業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)