豪州クイーンズランド(QLD)州ブリスベンに拠点を置くRZ Minerals社が、オーストラリア証券取引所(ASX)への上場を検討中であるとして現在話題になっている。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)紙(2月9日)をはじめとする現地メディアが伝えているところによれば、投資家らは、“同社の時価総額が10億豪ドルに達することを期待している”とのことで、実現すれば大型上場となりそうだ。
2025年10月、米国政府は米国輸出入銀行(EXIM)を通じて計7社の豪州企業に総額22億ドル超に上る支援の意向表明書(LOI)を発行したが、RZ Minerals社はこの表明書を受け取ったうちの一社で、以来国際的にも注目が高まっている。ちなみに、EXIMが意向表明書を発行した豪州企業7社は以下の通り。
- Arafura Rare Earths
- Northern Minerals
- Graphinex (International Graphite)
- Latrobe Magnesium
- VHM Limited
- RZ Resources
- Sunrise Energy Metals
前述AFR紙によれば、RZ Resources社はIPO(新規公開株式)で調達する資金を、同社のブリスベン加工工場(鉱物分離プラント(MSP))の復活およびニューサウスウェールズ(NSW)州Mildura近郊のCopi鉱物砂プロジェクト(ルチル、ジルコン、イルメナイト、モナザイトを日本や米国に輸出する予定)の開発に充てる計画であるという。
RZ社のWebサイトによると、ブリスベンの鉱物分離工場は、Consolidated Rutile社、Iluka社およびSibelco社が過去に操業を行なってきた施設で、RZ社は同施設を更新・アップグレードした後、地方政府らの操業認可を取得予定。Copi鉱山稼働時にはここからの鉱石がプラント容量の約半分を占め、残余容量でその他の豪州の重要鉱物鉱山を支援する計画だ。中国を迂回するサプライチェーンの構築の必要性が国際的に叫ばれるなか、自給型サプライチェーンの達成および維持を目指しているRZ Minerals社に注目が集まっている。
(IRUNIVERSE A.C.)