2月11日13時、新日本電工は25/12期決算を発表した。続く26/12期は減収ながら増益予想となった。後日開催予定の決算説明会後再度報告する予定。
<25/12期実績>
〇環境
合金鉄以外の事業は順調に拡大を続けたものの、合金鉄事業における、24年7月以降にマンガン鉱石市況が大幅下落したことに伴う在庫影響や定期修繕による販売及び生産減等の要因により減収減益となった。
〇業績
売上高772億円(前年同期比1.2%減)、経常利益27.0億円(同44.4%減)、当期利益14.1億円(同54.9%減)となった。また、同社が経営指標として重視している在庫影響等の一過性要因を除いた実力ベース経常利益は53億円(前年は52億円)となった。
図表1、25/12期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇セグメント状況
●合金鉄
国内合金鉄事業は、コスト上昇を収益改善でカバーしたものの、定期修繕による生産減等により実力ベース経常利益は前年比5億円減益の12億円。海外合金鉄事業は、フェロシリコン等、製品市況の悪化により実力ベース経常利益は前年比4億円減益の▲10億円の経常損失。
●機能材料事業
電子部品関連では顧客の在庫調整解消により、酸化ジルコニウムや酸化ほう素の販売数量は前年と比べ増加。車載用電池材料関連では、リチウムイオン電池正極材は設備修繕のため販売数量は減少したが、水素吸蔵合金は増加。マンガン系無機化学品は販売数量が減少したが、フェロボロンは需要が堅調に推移し販売数量は増加。
以上の結果、実力ベース経常利益は前年比2億円増益の22億円。
●焼却灰資源化事業
焼却灰収集量及び処理量の増加、並びに溶融メタルに関連する貴金属市況の高位安定が継続し増収増益となった。
以上の結果、実力ベース経常利益は前年比7億円増益の21億円。
●アクアソリューション事業
純水製造装置はボイラー発電メンテナンス向け等販売が増加、排水処理装置販売も堅調に推移した。
以上の結果、実力ベース経常利益は前年から横ばいの1億円。
●FIT制度を利用した売電事業として水力発電所が順調に稼働した。その結果、実力ベース経常利益は前年から横ばいの4億円。

出所:会社発表資料よりIRU作成
<26/12期見通し>
焼却灰収集量増加、合金鉄事業のコストミニマム徹底、在庫影響の解消等による増益が見込まれる一方、電池材料(リチウムイオン電池正極材、水素吸蔵合金)については見通しが不透明な状況にあることを踏まえ、以下のとおり見込む。
また、見通しの前提となる為替レートは、1ドル150円を前提。
図表2、26/12期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表3、四半期業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
図表4、高炭素フェロマンガンとマンガン鉱石の価格推移(ドル/トン、ドル/Mn%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
※高炭素フェロマンガンは欧州価格をメインに米国価格を参考値となっているが、業績には3ヵ月毎の平均価格が影響する。
(IRuniverse 井上 康)