アルセロール・ミッタル・ニッポン・スチール・インディアは、急速に拡大する消費家電市場に特に適した2つの新しい高付加価値製品の導入により、付加価値鋼材にも重点を置き始めているところである。これは、同社が従来の鋼材と比較して、より加工度が高く、高いマージンを有する下流鋼材へと重点を移行していることを明確に示すものである。下流鋼材とは、自動車、家電、建設などの特定産業向けに加工・設計された鋼材である。
高付加価値鋼材とは、強度、耐食性、表面仕上げ、美観価値を向上させるために、さらに加工された従来型の鋼材を指すものである。インドの耐久消費財市場は、2027年度までに世界第4位の規模になると予測されている。このことは、塗装鋼板やデザイン志向の鋼材に対する需要が急速に増加していることを示している。現在、インドは年間約1,110万トンの被覆鋼材を消費しており、需要は毎年8〜10%のペースで増加すると見込まれている。特に家電市場においては、都市化の進展、所得の増加、プレミアム化の進行、ならびに生産連動型インセンティブ(PLI)制度などの政府施策により、被覆鋼材の需要は年率約10%で増加すると予想されている。
同社によれば、「新製品は、家電および産業製造エコシステム全体におけるOEM(相手先ブランド製造業者)のデザイン主導型ニーズの高まりに対応するよう設計されたプレミアムブランド鋼材ソリューションである」としている。
この動きは、AM/NSインディアが推進してきた輸入代替戦略の一環である。2025年7月、同社はグジャラート州ハジラ工場において、自動車産業向けの年産50万トンの連続溶融亜鉛めっきラインを稼働させたところである。これは、同社が追求してきた包括的な輸入代替戦略に加えて実施されたものである。
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(IRuniverse Rohini Basunde)