スズキ自動車は3月4日、自社ホームページ上で、「総合プラントのカナデビア(本社:大阪府大阪市)から全固体電池事業を譲り受ける」と発表した。スズキとして全固体電池事業に乗り出すことになる。

プレスリリース(スズキ):カナデビア株式会社からの全固体電池事業の譲受について|スズキ
プレスリリース(カナデビア):FY2025-128.pdf
カナデビアも同日に同内容を発表した。事業譲渡日は7月1日で、買収代金は現金により支払う。買収額や資産評価額などは非開示。
カナデビアは、2006年から全固体電池の開発に取り組み、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で宇宙向けの全固体電池の実験などを実施してきた。カナデビアの全固体電池は独自に開発した乾式製法を使い、液漏れがないなどの高い安全性や耐環境性、広い温度域での稼働などが特徴。宇宙や高温・真空状態などの特殊用途向けに特に強みがある。
ただ全固体電池分野も競争が激しく、車載電池の開発に取り組むスズキへの譲渡に踏み切った。今回の譲渡により、カナデビアは2027年3月期7-9月期の個別決算および連結決算で、それぞれ事業譲渡益として約74億円を特別利益として計上する見込みだ。
(IR Universe Kure)