積水ハウスと大栄環境、AGCの3社は10日、住宅の改修工事に伴い発生する廃サッシから窓ガラスを回収し、元の窓ガラスと同等品質の窓ガラスへ再生する水平リサイクルの実証実験を2026年3月から関西圏で開始すると発表した。3社によれば、ハウスメーカー・リサイクラー・ガラスメーカーが連携して窓ガラスを水平リサイクルする循環型モデルは国内初だという。
実証実験では、製品をつくる企業(動脈)と、使用後の製品を回収・再資源化する企業(静脈)が連携し、 窓ガラスを循環利用する仕組みの構築を目指す。資源循環の高度化を図るとともに、産業廃棄物の削減や、新規採掘される窓ガラス原料の使用量の節減にも貢献したい考え。また、再生カレットは新たに採取された原料と比べて低温で溶解できるため、製造工程における温室効果ガスの排出削減も期待される。
回収した廃サッシを大栄環境が分解し、ガラスリサイクル専門業者が窓ガラスを高純度なカレット(ガラス端材)へ 加工。AGCはそのカレットを原料の一部として用い、新材と同等の品質を満たす建築用窓ガラスとして再製品化する。製造した窓ガラスを積水ハウスの住宅商品に採用することで、同社が掲げる「循環する家(House to House)」 の資源循環モデルを具体化。住宅のライフサイクル全体で環境負荷を低減する道筋を示し、産業廃棄物の削減とガラス原料の使用量節減を両立させる。
(IRuniverse K.Kuribara)