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【インタビュー】Battery Summit登壇者:Jean-Francois Despois(Novelis)アルミリサイクルとEV電池におけるサーキュラリティへの道

2026/03/18 05:19 FREE
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【インタビュー】Battery Summit登壇者:Jean-Francois Despois(Novelis)アルミリサイクルとEV電池におけるサーキュラリティへの道

Interviewee: Jean-Francois Despois, Global Automotive Sustainability Senior Manager at Novelis.

東京で開催される第13回 Battery Summit に先立ち、NovelisのグローバルオートモーティブサステナビリティシニアマネージャーであるJean-Francois Despois氏に話を聞いた。Novelisはアルミリサイクルの世界的リーダーだが、現在日本には拠点を持っていない。日本における優先事項は、北米や欧州に大規模な拠点を持つトヨタ、日産、ホンダといった日本のOEMとのつながりを築くことであり、Novelisが最も大きな連携の機会を見出しているのもこの両地域だ。

日本におけるNovelisについて

Q. 講演はどのような構成になりますか。

発表は3つの分野にわたる予定だ。まず、Novelisの紹介として、長年にわたるリサイクルとサーキュラリティへの取り組みや、アルミリサイクルにおける世界トップの地位を紹介する。次に、電池向けアルミに焦点を当て、特にバッテリーエンクロージャーとケーシングを取り上げ、軽量化、コスト効率、サステナビリティ、高性能を実現するソリューションを紹介する。3番目では、バッテリーケースの循環モデルについて説明し、製造スクラップから使用済み電池に至るバリューチェーン全体でのリサイクル方法を解説する。技術的な実現可能性と高いリサイクル含有率を示すパイロットプロジェクトも紹介する予定だ。

Q. ご経歴を簡単に教えてください。

私は材料工学のエンジニアだ。スイスのローザンヌ連邦工科大学(EPFL)で学び、機械冶金分野で博士号を取得した。研究テーマはアルミニウムフォームとセル構造材料だ。2005年にNovelisに入社し、欧州を拠点にアジアを重点に置きながら、製品開発、プロセス開発、事業開発に従事してきた。2009年以降は日本のOEMとの業務にも携わり、欧州での日産プロジェクトから始まり、北米にも活動を広げた。4年前にR&D部門に移り、現在はNovelisの脱炭素ロードマップの策定と実行を技術面から担当している。

脱炭素化戦略

Novelisは一次アルミを製造しておらず、市場から調達しているため、より低炭素な一次材へのアクセス機会はいつでも歓迎だ。ただ、一次アルミの製造はリサイクルに比べてエネルギー消費が大きく、そのため一次材をできる限り二次材に置き換えてリサイクル含有率を高めることに注力している。主な戦略は、汚染されたスクラップや混合スクラップを処理する技術の開発、不純物に耐えながら性能を維持できる新合金の開発、そしてスクラップ確保のためのパートナーシップの構築だ。Scope 3における一次材使用量の削減に加え、Scope 1と2においても自社プロセスからの排出削減に取り組んでいる。私は北米、欧州、中国、韓国の拠点をまたいでグローバルに活動しており、主に自動車分野を担当しているが、Novelisは飲料缶、電子機器、建材、航空宇宙分野にも製品を供給している。

Q. ELV規制においてアルミのリサイクル含有率目標はまだ確定していませんが、導入が示唆されています。今後の見通しと準備状況を教えてください。

リサイクル含有率を高めるには、エコシステムの関係者と政策立案者との真の連携が必要だ。私は欧州委員会などのステークホルダーと直接協力し、実現可能で現実的な規制の形成と、循環型素材への移行を支援している。現在の議論では、2026年末まで実現可能性調査が行われ、その後、鉄鋼とアルミの含有率目標が正式に提案される可能性がある。

私たちの立場は明確だ。エコシステムの準備が整っていない中で、短期間に高い目標を設定することは現実的ではない。適応には時間が必要であり、段階的なアプローチを提案している。まずは、プレコンシューマーとポストコンシューマーの両方を含む混合スクラップの幅広い活用を認めることだ。その上で使用済み材料の比率を徐々に高め、最終的には自動車から自動車へのクローズドループリサイクルの実現を目指す。

供給量は重要な制約だ。板材や押出材といった展伸材の使用済み自動車スクラップは、今後10から15年は限られた量にとどまる見込みだ。その後は、より多くの展伸材を含む世代の車両が使用済みになるにつれ、回収量が加速すると見られている。現在、Novelisは全製品平均で63%のリサイクル含有率を達成しており、特定の自動車向け合金では最大86%を実現している。自動車向けソリューションでは、プレコンシューマースクラップが35から40%程度を占め、残りは確立されたリサイクルネットワークを通じたポストコンシューマー市場のスクラップだ。私たちが先行事例であることは認識しており、業界全体で即座に60%を目指すことは現実的ではないと考えている。エコシステムの整備には時間が必要だ。

電池に関する議論では重要鉱物やブラックマスに注目が集まりがちだが、アルミケーシングは見落とされることが多い。EVの電池には最大100kgのアルミが使用されており、このリサイクルは非常に重要だ。欧州では、ELV、電池規制、サーキュラーエコノミーに関連する各種規制が今後整合される必要がある。Novelisはドイツに主要な欧州拠点を持ち、ベルリン近郊には最大規模のリサイクルセンターもある。その他、スイス、イタリア、英国にも拠点を展開している。

Q. 日本のOEMへのメッセージと、Novelisが求めているものを教えてください。

私たちはパートナーシップについての議論や、循環モデルの技術的実現可能性を検証するための産業規模のデモンストレーターを含むプロジェクトの立ち上げに積極的に取り組んでいる。目標はリサイクルを増やし、廃棄物を削減し、大量生産に向けたロードマップとビジネスケースを構築することだ。

バッテリーケースを例にした理想的な協業モデルは、使用済みケースの回収、再溶解、インゴット製造、圧延・加工、そしてOEMでの部品化という一連のサイクルで構成される。このようなプロジェクトを通じて、技術的な課題の特定、リサイクルを前提とした設計の最適化、性能適合の検証が可能になる。また、将来の車両台数予測、実現可能なリサイクル含有率(50から60%)の設定、スクラップ供給源の評価、回収・物流上の課題の整理にも取り組むことができる。2030年から2035年にかけて大きな規制要件が予定されており、今から準備を進めることが不可欠だ。トヨタやホンダを含む日本のOEMとの連携と事業開発の機会につながることを期待している。

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(IRuniverse R.S., YT, & MG)

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