豪Victory Metals Limitedは4月1日、同社が100パーセント所有している西オーストラリア(WA)州のNorth Stanmore重希土類プロジェクトにおいて、極めて良好な冶金学的浸出試験結果が得られたとの声明を発表した。
声明によれば、本試験は、同社が最近実施した浮選プログラムから得られた濃縮物を対象に行われたもので、結果は、供給鉱石の約95パーセントを尾鉱として排出しつつ、48倍の品位向上によってTREO(希土類酸化物)5.9パーセントという品位を達成したとのこと。さらに、この濃縮物に対するその後の浸出試験では、標準的な撹拌浸出槽条件下で、重要な重希土類元素であるジスプロシウム(Dy)70.9パーセント、テルビウム(Tb)70.2パーセント、イットリウム(Y)75.1パーセントと、どれも70パーセント以上の抽出率を達成したという。
同社によれば、これは単に極めて優れた結果であるだけでなく、従来の、非常に高い硫酸消費量(濃縮物1トンあたり約1,500 kg)を伴う高温酸分解(約400~500度)を必要とするような、つまり一般的に他社が行っている酸分解プロセスとは一線を画す方法で行われているため、経済的にも画期的な進展を示すものであるとのこと。具体的には、(自社の方法であれば)“最近の競合他社の設備投資(CAPEX)要件に基づくと、関連する設備投資費用として推定約10億豪ドルを回避できる”と説明されている。
同社CEOのBrendan Clark氏は、「これらの卓越した試験結果は、North Stanmoreの濃縮物が真に特別な存在であることを浮き彫りにしています。西側諸国にはこれに匹敵するものはありませんから、我々は高い需要を見込んでいます」と喜び、“高温や多量の酸を使用せずに高価値な元素を分離できる”という点で、他社と比べ非常に優位な立場にいるとの見解を強調。
同氏によれば、同社の計画は、「シンプルで低コストの浮選回路を開発し、濃縮物を西側市場に直接販売すること」。この実現に向け、さらなる最適化、変動性試験、および詳細なフローシートの開発が進行中であるとした。
(IRUNIVERSE A.C.)