一般社団法人 日本鉄鋼連盟が発表した鉄鋼輸出入実績に基づいて、2025暦年 全鉄鋼ベースの鉄鋼輸出実績を整理した。
2025暦年の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は3,039万4,358トンで、2024暦年比4.2 %減と2年連続の減少となった。
普通鋼鋼材では2,101万2,847トンで、前年比3.5 %減と2年連続の減少となった。
主要品種別では、
熱延広幅帯鋼(1,131万1,253トン、同4.5 %減)が2年連続、
厚板(265万9,535トン、同3.9 %減)が2年連続、
亜鉛めっき鋼板(193万5,853トン、同6.7 %減)が2年連続、
冷延広幅帯鋼(140万1,106トン、同4.1 %減)が4年連続の減少となった。
仕向け先別(全鉄鋼ベース)では、
韓国(384万2,744トン、同19.7 %減)が2年連続、
中国(233万5,917トン、同12.6 %減)が5年連続、
米国(109万6,801トン、同9.3 %減)が3年連続の減少となった。
一方、タイ(434万6,223トン、同1.4 %増)が4年ぶり、
台湾(183万3,007トン、同4.0 %増)が2年連続の増加となった。
<2024暦年のふりかえり 鉄鋼輸出実績 >
2024暦年の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は3,171万1,382トンで2023暦年(3,268万9,507トン)比3.0 %減と2年ぶりの減少となり、2001暦年に次ぐ低水準となった。
仕分け先別では
韓国[478万トン、同(564万トン)比15.1 %減]が4年ぶり、
タイ[428万トン、同(468万トン)比8.4 %減]が3年連続、
中国[267万トン、同(285万トン)比6.2 %減]が4年連続、
米国[121万トン、同(123万トン)比1.5 %減]が2年連続の減少となった。
一方、台湾[176万トン、同(159万トン)11.2 %増]が4年ぶりに増加とした。
その他では、中国を除く東南アジア向け(台湾、ベトナム、フィリピン、インド、パキスタン及びバングラディシュ)、中東向け、中南米向け及びアフリカ向けが増加した。
2024暦年の普通鋼鋼材輸出実績では2,177万8,215トンとなり、2023暦年(2,264万2,105トン)比3.8%減と2年ぶりの減少だった。
<2025暦年鉄鋼輸出実績概況 暦年推移:図1>
図1に、全鉄鋼・半製品・熱延広幅帯鋼の暦年輸出量及び金額(円ベース)の推移を示す。
2025暦年の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は3,039万4,358トンとなり、2024暦年(3,171万1,382トン)比4.2 %減、2023暦年(3,268万9,507トン)比7.0 %減と2年連続の減少となった。2000暦年の2,916万トンは上回ったものの、2001暦年以降で最少の輸出量となった。

図1 全鉄鋼・半製品・熱延広幅帯鋼の暦年輸出量及び金額(円ベース)の推移 (一般社団法人 日本鉄鋼連盟 鉄鋼統計要覧及び鉄鋼需給の動きより)
金額(円ベース)は、4兆2,683億円となり、2024暦年(4兆7,403億円)、2023暦年(4兆8,401億円)、2022暦年(5兆698億円)を下回り、3年連続で減少した。2021暦年の4兆1,293億円は、上回った。
2025暦年の半製品の輸出量は291万4,902トン、2024暦年(313万9,998トン)、2023暦年(311万3,851トン)を下回り、と3年ぶりの減少となった。2000暦年の148万4,000トンは上回ったが、2001暦年以降では過去最低となった。過去最高は、2013暦年の594万8千トンであった。
2025暦年の熱延広幅帯鋼の輸出量は1,131万1,253トンと、2024暦年(1,184万5,839トン)、2023暦年(1,227万6,359トン)を下回り、2年連続の減少となった。2000暦年以降で最高は2015年の1,300万トンだった。
日本鉄鋼連盟が発表した鉄鋼需給の動き(2026年3月)の表12:鉄鋼輸出総括表を示す。 2025年4月~2月累計の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は、2,708.5万トン、前年同期比6.3 %減、180.9万トン減となり、2025年度は2024年度を下回る見通しとなった。

下記に、日本鉄鋼連盟が発表した鉄鋼輸出入概況(輸出:仕向国:世界計)を示す。

水色マーカー:2025暦年輸出数量が2024暦年を上回った品種[銑鉄、普通鋼鋼材(鋼矢板、線材、中板、みがき帯鋼、電気鋼板、ブリキ及びその他表面処理鋼板、継目無鋼管)、及び特殊鋼鋼材(ステンレス鋼)]。
図2に、向け先別(全鉄鋼ベース)の暦年輸出量推移を示す。
<2024暦年のふりかえり 仕向け先別(全鉄鋼ベース)>
2024暦年、仕分け先別(全鉄鋼ベース)では
韓国[478万3,404トン、2023暦年(563万7,409トン)比15.1 %減]が4年ぶり、
タイ[428万4,449トン、同(467万5,719トン)比8.4 %減]が3年連続、
中国[267万2,789トン、同(284万8,622トン)比6.2 %減]が4年連続、
米国[120万9,810トン、同(122万8,514トン)比1.5 %減]が2年連続、
EU[136万3,825トン、同(204万7,303トン)比33.4 %減]が2年連続、
カナダ[10万8,451トン、同(11万3,647トン)比4.6 %減]が3年連続 の減少となった。
一方、 台湾[176万2,638トン、同(159万トン)11.2 %増]が4年ぶり、
中南米計[384万1,050トン、同(358万7,981トン)7.1 %増]が2年連続 の増加となった。
その他では、中国を除く東南アジア向け(台湾、ベトナム、フィリピン、インド、パキスタン及びバングラディシュ)、中東向け及びアフリカ向けが増加した。
<2025暦年 仕向け先別(全鉄鋼ベース)>
2025暦年、分け先別(全鉄鋼ベース)では
韓国[384万2,744トン、2024暦年(478万3,404トン)比19.7 %減]が2年連続、
中国[233万5,917トン、同(267万2,789トン)比12.6 %減]が5年連続、
米国[109万6,801トン、同(120万9,810トン)比9.3 %減]が3年連続、
EU[59万4,679トン、同(136万3,825トン)比33.4 %減]が2年連続の減少となった。
一方、タイ[434万6,223トン、同(428万4,449トン)比1.4 %増]が4年ぶり、
台湾(183万3,007トン、同(176万2,638トン)比4.0 %増]が2年連続、
中南米計[403万8,935トン、同(384万1,050トン)5.2 %増]が3年連続、
カナダ[16万1,762トン、同(10万8,451トン)比49.2 %増]が4年ぶりの増加となった。

図2 向け先別(全鉄鋼ベース)の暦年輸出量推移
(IRUNIVERSE tetsukoFY)