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レアアース市場近況2026#7 まちまち、物流障害で軽中希土類が高い、重希土類は小幅安

2026/04/07 20:11
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レアアース市場近況2026#7 まちまち、物流障害で軽中希土類が高い、重希土類は小幅安

 2026年3月下旬~4月上旬のレアアース市況は高安まちまちとなっている。先行きの需要期待が根強い軽希土類に中東紛争による物流障害を背景とした供給不安が強まり、価格を押し上げている。一方、輸出規制下にもかかわらず中国のレアアース取引が依然として活発だとの見方があり、過度な供給不安が後退して重希土類は小幅安となっている。

■中国指数、3月はやや下落 下値は限定

 中国の業界団体である中国稀土協会が4月3日に発表した3月のレアアース価格指数の平均値は273.5と、2月の285.4からやや下落した。最高は3月2日の301、最低が3月19日の252.1で、2月27日に付けた直近高値(307)からの調整があったものの中旬に底を打った形となった。4月7日の指数は269.4。

 

中国レアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)

 

■軽希土類が上昇、イットリウムは毎週値上がり

 上海有色網(SMM)は3月19日までのレポートで、「中国国内価格の底堅さに加え、海上運賃の上昇がレアアースの国際価格を押し上げている」と伝えた。特に軽希土類は電気自動車(EV)向けなど中長期の需要が堅調との期待が根強く、価格が持ち直している。

 

金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

金属ランタンの価格推移(99% FOB China)($/kg)

 

 磁石向け需要の大きな軽希土類のネオジムは4月3日に$148.25/kgと、前週の$145.25から持ち直した。直近高値である3月6日-12日の$167には届かないが、底堅さを感じさせる展開となっている。中長期には2022年夏以来の高値圏。

 2025年12月下旬から横ばいだった金属ランタンも4月3日に上昇した。仲値は$3.5/kgで、2025年12月上旬の水準に戻した。

 

酸化イットリウムの価格推移(99.999% FOB China)(S/Kg)

 

 中希土類の酸化イットリウムは毎週のように上昇した。4月3日に$26.75/kgと、節目の$26を超えた。2013年4月以来13年ぶりの高値水準にある。酸化イットリウムは2025年秋から資源枯渇が意識されて急伸。2026年に入り伸び悩んだが、再び勢いがついている。

 

関連記事:レアアース供給に潜む「静かなる危機」:イットリウム輸入停止の衝撃と現場の悲鳴

 

■重希土類、過度な供給不安は後退

 

金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

 一方、重希土類は調整が入っている。代表格である金属ジスプロシウムと金属テルビウムは4月3日にそれぞれ下落した。SMMは、「中国のレアアース輸出は1-2月に23%増え、輸出規制下でも活発だ」と述べた。重希土類は中国の輸出規制で2025年までに流通懸念が強まったが、実際の供給が継続していることが明らかになり、過度な懸念は後退している。

 

関連記事:中国の1-2月のレアアース輸出量23%増 輸出規制も好調、輸入も増加

 

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4月1日

 日仏両首脳は4月1日、レアアースなど重要鉱物の安定供給に関するロードマップ(行程表)を含めた共同声明を発表した。

 

関連記事: 日仏、レアアース共同調達で行程表作成へ 1日に共同声明、精製工場向け原料を確保

 

3月31日

 三菱マテリアルは3月31日、米国インディアナ州に本社を置き、レアアース等重要鉱物資源のリサイクル事業を行うReElement Technologies Corp.(ReElement)に対し、同社の優先株式を取得する形で出資するとともに、レアアース・レアメタルリサイクル分野における日米協業に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。

 

関連記事: 三菱マテリアル、米レアアースリサイクル事業者に出資―日米協業の覚書締結

 

3月26日

 日本政府が出資するオーストラリア資源大手のライナス・レアアースは3月26日、韓国のLSエコエナジー(LS Eco Energy Ltd)と、希土類金属の生産に向けたパートナーシップを構築で基本合意したと発表した。

 

関連記事: レアアース大手の豪ライナス LSエコエナジーとベトナムでの希土類金属製造に関し基本合意書締結

 

3月25日

 米鉱業大手のエナジー・フューエルズ(Energy Fuels、本社:米コロラド州)は3月25日、「テルビウム酸化物の生産に成功した」と発表した。

 

関連記事: 米エナジー・フューエルズ、テルビウム精錬に成功 ジスプロシウムも、脱中国依存に一歩

 

3月23日

 韓国鉄鋼系複合企業のポスコ・グループ(Posco Group)は3月23日、「レアアースのサプライチェーン(供給網)構築に向け250億ウォン(約27億円)規模のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを立ち上げる」と発表した。

 

関連記事:韓国ポスコ、レアアース供給網構築に27億円投資 中重希土類の安定調達を目指す

 

(IR Universe Kure)

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