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為替レート動向 TTS 3ヶ月物
(詳細分析)
■数量ベース
2026年2月は 5,942トン、
前月(5,204トン)比 114% と増加。
前年同月比では 149% と大幅増となり、前年を大きく上回る水準。
1-2月累計は11,146トン、前年同期比143% と、年初2カ月で高い伸びを維持。
→ 基調としては強含み継続。
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■主要輸出先別
●中国向け
4,199トン、
前月比 126%、前年同月比 388%。
1-2月累計 7,528トン、前年同期比 375%。
全体の約7割を占め、引き続き圧倒的主力市場。
→ 全体増加を牽引する中心需要地。
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●韓国向け
441トン、
前月比 68%、前年同月比 62%。
1-2月累計 1,088トン、前年同期比 89%。
→ 補完市場としては機能するが、やや弱含み。
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●台湾向け
341トン、
前月比 52%、前年同月比 24%。
1-2月累計 991トン、前年同期比 58%。
→ 前月急増の反動もあり調整色。
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●ベトナム向け
ゼロトン(前月ゼロ継続)。
→ スポット輸出不在。
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●タイ向け
181トン、
前月比 2011% と急増。
1-2月累計 190トン。
→ 低迷市場ながらスポット案件発生。
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●インド向け
779トン、
前月比 143%、前年同月比 188%。
1-2月累計 1,325トン、前年同期比 73%。
→ 単月は回復したが、累計ではなお前年割れ。
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●その他
1トン、
前月比 4%。
1-2月累計 24トン、前年同期比 2%。
→ 実質的には収束状態。
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■総括
2月は前月比増加、前年同月比でも大幅増となり、粗鉛(ブリオン)輸出は年初から高水準を維持。
構造的には、
• 中国向けが約71%を占める主導的地位を維持
• 韓国・台湾は調整色
• インドは回復傾向
• タイ向けスポット増加
• その他地域は限定的
と、中国中心・周辺補完型の輸出構造 が一段と鮮明。
特に中国向けの急増が全体を押し上げており、
→ 当面は中国需要主導の強含み相場が続く可能性が高い。
(表1、グラフ1)。


■前月(1月)と当月(2月)の数量構成比:
• 中国:64% → 71%
• 韓国:12% → 7%
• 台湾:12% → 6%
• ベトナム:0% → 0%
• タイ:0% → 3%
• インドネシア:0% → 0%
• インド:10% → 13%
• その他:0% → 0%
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■補足的整理
2月は中国向けが再びシェアを拡大し、64%から71%へ上昇。
輸出全体の約7割を占める形となり、中国一極集中色が再強化された。
一方で、
• 韓国向けは 12% → 7% と縮小
• 台湾向けも 12% → 6% と半減
• インド向けは 10% → 13% と拡大
• タイ向けは 0% → 3% とスポット的に回復
となり、中国以外ではインド向けのみ存在感を高めた構図。
ベトナム・インドネシア・その他向けは引き続き実績が乏しく、補完市場としての機能は限定的。
→ 基調としては中国主導構造が一段と強まり、周辺市場は選別的・断続的に動く展開 といえる。
(グラフ-2)。

■金額ベースでは、
2026年2月単月は 18億56百万円 で、
前月(15億93百万円)比 117% と増加、前年同月比でも 162% と大幅増となった。
数量面でも 5,942トン(前月比114%、前年同月比149%) と増加しており、
→ 数量増に加えて単価上昇も重なり、金額の伸びが数量を上回った。
1-2月累計は 34億49百万円、前年同期比151%。
数量累計も 11,146トン、同143% で、金額の伸びがやや強い。
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■主要因
対前年で全体を押し上げた主因は、数量同様に 中国向け急増。
2026年2月の中国向けは 13億03百万円、
前月比 127%、前年同月比 415% と急増し、
数量でも 4,199トン(前年同月比388%) と大幅増。
全体金額の 約70% を占めた。
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■主要仕向け地別
• 韓国向け:1億32百万円(前月比69%、前年同月比65%)
→ 数量同様に減少。
• 台湾向け:1億02百万円(前月比53%、前年同月比25%)
→ 数量減少と連動して縮小。
• タイ向け:81百万円(前月4百万円から急増)
→ 数量181トンへの急増と一致。
• インド向け:2億38百万円(前月比144%、前年同月比211%)
→ 数量779トンへの増加とともに回復。
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■総括
2月は数量・金額とも前月比で回復し、前年同月比でも大幅増。
→ 数量増が主因だが、平均単価の改善も加わり金額の伸びがより大きくなった。
構造的には、中国向け主導で全体が押し上げられる構図が一段と鮮明化 している。
(表2、グラフ3)。


■全体のキロ当たり平均FOBは
前月 306円 から当月 312円 へ上昇し、4カ月続伸。
2025年秋以降の上昇基調が継続し、直近では高値圏を維持している。
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■主要仕向け地別FOB動向
• 対中国:307円 → 310円 へ上昇
• 対韓国:297円 → 298円 へ小幅続伸
• 対台湾:294円 → 299円 へ上昇
• 対タイ:476円 → 449円 へ反落
• 対インド:302円 → 306円 へ続伸
• その他:745円 → 274円 へ大幅反落(前月スポット高値の反動)
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■外部価格動向
• LME鉛:1,998ドル → 1,916ドル と下落
• ブリオン国際価格も軟調圏とみられ、国際市況は調整色。
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■総合評価
2月はLME鉛が下落した一方で、日本の平均FOBは312円へ上昇。
• 中国向け価格上昇(307→310円)
• 韓国・台湾向けも堅調
• インド向けも306円へ上昇
が全体平均を押し上げた。
タイ向け・その他向けは反落したものの、数量構成上の主力市場では値持ちが強く、
→ 国際鉛価格安にもかかわらず、日本の輸出FOBは高値維持という強い国内需給・円安反映型の値動き といえる。
(グラフ4と5)。


ブリオン国際価格推移(USD/T)3カ月
主要税関別数量とFOB(円/Kg)実績(カッコ内は前月実績)
主要国通関別数量・FOB(JPY/Kg)( ):前月
■今後の展望
• 中国向け主導は継続も、国内原料争奪が一段と影響
粗鉛輸出は中国向けが引き続き最大需要先で、数量の6~7割を占める構造が続く見通し。一方で、国内では鉛バッテリースクラップ・巣鉛の争奪が激化しており、輸出余力そのものが国内需給に左右されやすくなっている。
• 数量は高水準維持も、月次変動は拡大
足元の5,000トン前後は高水準だが、スポット契約・中国需要・国内原料確保状況によって、4,000~6,500トンレンジで振れやすい展開を想定。とくに国内精錬所の買いが強まれば輸出数量は圧縮されやすい。
• 韓国・台湾は補完市場として機能
韓国向けは採算・在庫調整次第の断続需要、台湾向けは価格次第で回復局面もあるが継続性には欠ける。中国一本足を緩和するほどの存在感には至りにくい。
• 価格は底堅く、300円/kg台定着を試す局面
円安基調に加え、国内バッテリースクラップ市況の異例高(120円台)や巣鉛価格上昇が粗鉛FOBを下支え。LME鉛が軟調でも、日本の粗鉛FOBは300円/kg前後~310円台を維持しやすい。
• 国内バッテリー市況との連動性上昇
従来はLMEや為替連動色が強かったが、現在は国内原料逼迫による“内需主導価格”の色彩が濃い。バッテリースクラップ・巣鉛高騰が続けば、粗鉛輸出価格も国際市況以上に強含みやすい。
• 最大リスクは制度・規制面
廃鉛バッテリー輸出管理強化、ヤード規制法制化、不適正精錬・不適正輸出への監視強化が進めば、原料流通構造が急変する可能性がある。中国側の輸入規制・環境政策変更も引き続き大きな変動要因。
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→ 総じて、
「中国向け高水準輸出を軸にしつつ、国内バッテリー・巣鉛争奪戦が価格と数量を左右する内外連動型市場」 が当面の基本シナリオ。
従来の“中国需要だけを見る市場”から、国内原料事情も同等に重要な局面へ移行しつつある。
(IRUNIVERSE S. Aoyama)