4月28日15時、大平洋金属は26/3期の業績見通しを上方修正した。
〇修正理由
同社は、売上原価として棚卸資産の簿価切下げ額の戻入れの計上及び営業外収益として持分法による投資利益を計上するとともに、最近の業績の動向を踏まえ26/3期の業績見通しを上方修正した。
●売上原価(棚卸資産の簿価切下げ額の戻入れ)について
主にニッケル事業において、前期は、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)の収益性の低下が認められたため簿価切下げ額を売上原価へ計上したが、今3Qに棚卸資産在庫の数量減少及び販売価格の一部改善等に伴い売上原価へ簿価切下げ額の戻入れ 1.7億円を計上しており、また、同様の理由で今4Qでは簿価切下げ額の戻入れ 20.9億円を計上し、26/3期では簿価切下げ額の戻入れ 22.7億円(売上原価の減少)の見込みとなった。
●営業外収益(持分法による投資利益)について
主にフィリピンの持分法適用関連会社において、堅調な需要に支えられ、すでに計上済みの 59.8億円に加え 18.9億円計上する見込みとなり、26/3期に持分法による投資利益 78.7億円を計上する見込みとなった。
●フェロニッケルについて
フェロニッケル製品の数量面については環境に大きな変化は無く、収益性の観点から数量抑制の方針を継続しており、在庫水準を減少させることによる業績影響の兼ね合いから、前回公表計画より若干の増加を見込む。価格面について、フェロニッケル製品の販売価格面では、同社適用価格相場に加えてニッケル銑鉄の価格も一部参考とした価格水準のため収入は一定程度抑えられ、また、調達価格面では、主原料であるニッケル鉱石価格及び原燃料や電力の価格は引き続き高水準であるため、大きな影響を与えることが見込まれる。
なお、2月末から中東情勢は一気に緊迫化したが、26/3期の業績について大きな影響はないものと見ている。
図表1、26/3期業績見通し(百万円、トン、ドル/ポンド、円/ドル)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)