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アドバンテスト 26/3期はHPC/AIデバイス活況でSoCテスタ伸長し44.7%増収、営業利益2.18倍の4992億円と大幅上振れ着地、27/3期も先端半導体向け活況で25.8%増収25.7%営業利益増予想

2026/05/11 01:23
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6857アドバンテスト 26/3期WEB説明会メモ ニュートラル継続                                                                                                                                                                                             

アドバンテストの26/3期決算は、HPC/AI半導体向けのSoCテスタが牽引し、売上高が1兆1286億円(前期比44.7%増)、営業利益が同2.19倍の4992億円と大幅な増額着地となった。続く27/3期も、先端半導体のテスト需要拡大を背景に、売上高1兆4200億円(25.8%増)、営業利益6275億円(25.7%増)と更なる収益拡大を見込んでいる。28/3期もSoCテスタに加え推論型AI進展でメモリテスタも大幅増期待で収益上伸継続が見込まれる。

26/3期44.7%増収、営利2.19倍と大幅増額着地、27/3期25.8%増収25.7%営利増続伸

 

株価29885円(5/8) 時価総額21兆7514億円 発行済株732000千株

PER(27/3期DO予44.5X)PBR(27.2X)配当(27/3DO予)80円  配当利回り:0.3%

 

要約

 

 

 

 

26/3期SoCテスタ大幅増額、メモリテスタも伸長し44.7%増収、営利2.19倍と増額着地

 26/3決算が4/27に開示され、WEB説明会が同日行われた。26/3期は売上高11286億円(1月予想時586億円増額、44.7%増)、営利4991億円(同451億円上振れ、2.19倍)、税前利益5167億円(同642億円上振れ、2.3倍)、税引利益3754億円(同469億円上振れ、2.3倍)と、大幅増額着地した。

セグメント別では収益の大半を占める半導体・部品テスト事業が売上高10194億円(1月予想比524億円上振れ、49.3%増)、営利5188億円(97.9%増)となった。SoC(System on Chip)テスタがAI半導体を中心に上伸、7674億円(同454億円上振れ、74.3%増)と活況を呈した。SoCテストシステムではHPC/AI関連が伸長したが、AIアクセラレータ市場の既存顧客に加え、新規顧客の獲得もあり上伸した。メモリテスタは1715億円(同25億円上振れ、8.8%増)と堅調な伸びに。HBMを中心に堅調に推移、NANDフラッシュ向けも増加に転じた。その他メカトロニクス関連などは売上高805億円(同83億円上振れ、5.0%減)となっている。

 

利益面ではAI関連の伸長でSoCテスタの比率がアップ、増収効果に加え製品ミックス良化もあり収益率が大幅にアップ、Q4では円安傾向もあり利益上伸に。

サービス他は売上高1092億円(同62億円上振れ、12.7%増)、営業利益87.6億円(249億円改善し黒字転換)であるが、Essai社の暖簾減損214億円がなくなり、一方で事業の譲渡益25億円が含まれるため、実質では53億円から63億円(18.9%増)に。同社製品の設置台数増加で保守サービスは650億円(同25億円上振れ、16.7%増)と順調に拡大。一方、その他では442億円(同37億円上振れ、7.3%増)と緩やかな回復を見せた。

次に地域別では、台湾向けが5695億円(74.4%増)とSoCテスタが伸長、構成比も8.6ポイント上昇し50.5%と仕向け先で中国を大きく上回り半分を超えた。米国のファブレスにおいてハイエンドSoC向けで品質保証強化などの要求が増し、テスト需要が拡大、関連する台湾ファウンドリ、OSAT向けの売上拡大が寄与した。中国は2133億円(21.8%増)とSoC,メモリテスタとも着実に拡大した。韓国は1803億円(14.8%増)でHBM向けが堅調な伸びを示した。

四半期の推移では、26/3Q4が売上高3281億円(同期比41.2%増、Q3比19.8%増)と四半期で過去最高額を連続更新した。また総利益は2211億円(同58.8%増、同30.3%増)と、総利益率で67.4%まで高まった。営業利益は1531億円(同2.4倍、同34.8%増)となった。

事業別でテスタは売上高2963億円(同45.2%増、同20.9%増)、営業利益1611億円(同87.1%増、同36.1%増)。SoCテスタが2372億円(同59.4%増、同43.6%増)と、HPC/AI関連が飛躍的な伸びを示し上伸した。メモリテスタは368億円(同4.8%増、同35.8%減)と、Q3の反動減で一時的に世代交代の影響などもあってか伸び悩んだ。その他は223億円(同10.4%増、同1.3%減)と、メモリテスタに連動した動きからQ3比較で微減となった。

保守・サービスその他は317億円(同12.4%増、同10.5%増)、営業利益40億円(同206億円改善、同2.4倍)となった。売上面では特にサポートサービスが186億円(同30.3%増、同8.8%増)と高い伸びとなり、その他は131億円(同5.8%減、同12.9%増)とQ3ボトムに回復傾向にある。利益面では前期の、SLT等が158億円(同16%増、同23%増)と漸くSLTでハイエンドSoC向けが増加し持ち直した。

四半期地域別では台湾が圧倒的な伸び1331億円(同6.0倍、同69%増)、韓国は237億円(同22%減、同57%減)と低迷、中国も446億円(同32%増、同14%減)とQ3ピークに調整した。

27/3期25.8%増収25.7%営利増とAI牽引で上伸予想、ユーザー能増次第では増額可能

 27/3期会社予想は売上高1兆4200億円(25.8%増)、売上総利益率前提63%で売上総利益8946億円(23.2%増)、営利6275億円(25.7%増)、税前利益6290億円(21.7%増)、税引利益4650億円(24.0%増)予想とした。為替前提を1$=150円(1円の為替変動で営業利益は40億円の影響)としており、売上が前期並みの為替(1$=150円)の前提。

セグメント別では半導体システムが1兆2970億円(27.2%増)、内訳は主力のSoCテスタが9995億円(30.2%増)アプリケーション別ではコンピューティング・通信95%、車載・産業機械・民生他5%は変更なし。SoCテスタ比率は77%まで高まる見通し。

メモリテスタは2010億円(17.2%増)予想。高性能DRAM向けの拡大が続き、DRAM向け90%は前期並みの予想。なおNANDなど不揮発性向けも後半に拡大を見込む。メカトロその他は965億円(19.9%増)と、メモリテスタ拡大に伴い増加見通しに。

サービス他は1230億円(6%増)で内訳は保守・サービス705億円(8.5%増)、その他525億円(18.8%増)予想とした。
   

前提となる2026年テスタ市場予測は1月時予想をSoCの下限を0.2B$引き上げ、SoCテスタを8.7~9.5Bドル、メモリテスタは変更せず2.2~2.7Bドルとしている。この中で、主にAI普及加速継続を予想している。なお、SoCの伸び率が上限2.6Bドルで38%増と25年の増加額に届かない前提となっている。これは、ユーザー側の供給対応が技術的なものやサプライチェーンの問題などが上限となっているとの見解。ユーザー側で供給面から能力増強次第では上振れるとしている。

シェアについて2026年も大きな変動はないとしている。先端分野での同社シェアが維持、ユーザーの能増が可能ならばシェア向上もあり得るとしている。

 利益面では為替が1$=150円と前年度平均横ばいとしている。この前提で総利益率63%(前年比1.4ポイント低下)は、26/3Q4が円安もあり67.4%と円安分が寄与した面もあり、収益性に変化はないとしている。現状、27/3期受注が相当程度固まっているとみられ、27/3期は円安(5円程度を考慮して)も見込まれ、会社予想を上回る収益が期待される。

 

28/3期もAI半導体伸長で半導体複雑化からテスト需要拡大し収益上伸続く

28/3期もHPC/AI半導体拡大が一段と高まり、テストニーズの高まりが継続、HPC/AI対応のSoCテスタ需要の拡大がMAXに達すると見られる。HPC/AIデバイスにおいては構造的にテストボリュームの増加がみられる。

またAIが生み出す相互依存的な技術的課題を解決するために、テスト需要が飛躍的に拡大する。

加えて、26年後半からメモリテスタも推論型AIの本格拡大からDRAMに加え超多層NANDフラッシュ搭載のSSD、AIスマホ、AI対応PCの普及も加速するとみられ、メモリテスタの伸びがSoCテスタを上回る勢いとなる見通し。メモリテスタ拡大に合わせ、ハンドラ需要も急拡大が見込める。このため28/3期も収益上伸が続こう。

株価は収益上伸を受け、4/27には29390円の最高値更新となった。現在27/3期会社予想EPS641.61円に対しPER46.6倍は、東京エレクトロン(8035)のコンセンサス40倍、ディスコ(6146)コンセンサス49倍、レーザーテック(6920)54.6倍に対し中位にあり、スクリーン(7735)の24倍に対し割高となっている。また海外のテスタ大手テラダイン(TER)のPER100倍に対し割安、エヌビディア44倍、TSMC39倍と似通った倍率となっている。先端半導体の代表的な銘柄であり、特にテスト分野はライバル企業が限られ、しかもSoCテスタに強い点が評価されよう。現状のPERは増額修正含みを考慮するとエヌビディア、TSMCと同じ動きを続けるとみられる。現在、AI関連の代表銘柄としてプレミアム分は十分に反映されていると判断、マーケットに対してニュートラルと考える。

*図表はアドバンテスト決算説明会資料、技術説明会資など料より添付

 

 

 

 

 

                                          *東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)、スクリーン(7735)との比較

                                       *NASDAQ、テラダイン(TER)、エヌビディア(NVDA)、TSMC(TSM)との比較

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H.Okamoto

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