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不二サッシ:26/3期決算を発表、27/3期は増収減益予想

2026/05/14 16:10
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不二サッシ:26/3期決算を発表、27/3期は増収減益予想

 5月14日14時、不二サッシは26/3期の決算を発表。続く27/3期は増収ながら減益予想。同社は決算説明会開催していないが、資料は作成している。

 

<25年度実績>

〇実績

 売上高1,014億円(前期比3.1%減)、営業利益27.7億円(同12.2%増)、経常利益27.9億円(同2.0%増)、当期利益20.3億円(前期比8.7%減)となった。

 物量減少や工事の期ズレにより減収となったが、販売価格の適正化(転嫁)、VE/CD(価値向上・コスト低減)提案、高付加価値活動といった収益力改善施策が着実に進展し、営業増益を確保した。当期利益については、営業外費用の増加や前期特別利益の反動などにより減益となった。ROE(自己資本利益率)は8.3%と、8%以上を維持した

 

図表1、26/3期実績(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇セグメント別

・建材事業:売上高716億円、セグメント利益37.5億円。ビル新築事業はコスト上昇の影響を受けつつも利益を維持し、リニューアル事業が牽引する形で、減収ながらも増益を果たした。

・形材外販事業:売上高225億円、セグメント利益2.6億円。一般形材の採算は改善したものの、高収益である加工品の物量減少が響き、減収減益となった。

・環境事業:売上高33億円、セグメント利益2.8億円。新規プラント(基幹改良工事等)やメンテナンス工事がいずれも好調に推移し、増収増益を達成した。

・物流事業:売上高33億円、セグメント利益3.9億円。営業倉庫の活用などで売上は伸長したものの、燃料費や傭車費の上昇が利益を圧迫し、増収微減益となった。

 

<26年度予想>

 売上高1,030億円(前期比1.5%増)、営業利益20億円(同28.0%減)、経常利益20億円(同28.5%減)、当期利益16億円(同21.3%減)を見込む。

 原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇、工期変更の影響などにより「踊り場的な年度」として減益を見込んでいるが、引き続き付加価値の向上やコスト構造の見直しを進め、中期経営計画の最終年度(27年度)目標達成に向けた取り組みを推進する。

 

図表2、27/3期見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

<財務状況・キャッシュフロー>

・財務状態:本社建設やIT基盤強化などの成長投資により有利子負債が増加したが、利益の積み上げにより純資産も増加(257億円)し、自己資本比率は29.6%(前期末比1.9pt改善)と安定した財務基盤を維持。

・キャッシュフロー: 営業CFは手形・電子記録債権の減少(回収早期化)などにより28億円のプラスとなった。投資CFは本社建設等により63億20百万円のマイナス。

 

<株主還元と配当>

・25年度の1株当たり期末配当金は、当初予定の27円から30円へ増配(前年実績25円から5円増配)。これにより、中期経営計画で掲げていた配当目標(27年度に30円)を、2年前倒しで達成する見込み。

 

<主なトピックス>

・新社屋とグリーンローン:新本社建設に伴う資金調達のため、シンジケートローン方式によるグリーンローンを締結した。新社屋は26年8月に竣工し、9月下旬より移転が開始される予定。

・環境(サステナビリティ)への取り組み:

 建設現場の解体時に発生するアルミスクラップを回収し、再びサッシとして再生利用する「水平リサイクル(サッシ to サッシ)」のフローを他社と連携して構築した。

 製造時のCO2排出量を大幅に削減した低炭素アルミ建材「Reサッシ R100」および「Reサッシ グリーン」が、環境製品宣言ラベル「SuMPO EPD」を取得した。

 

<参考>

図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

井上 康

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