神戸製鋼所は18日、鉄鋼事業の段階的な脱炭素化に向け、加古川製鉄所における既存の高炉−転炉法を基盤としつつ、鉄スクラップを有効活用することが可能な「スクラップ溶解炉の導入」について本格検討を開始したと発表した。生産能力は70万t/年で概算投資額は約1000億円規模。2030年代前半の稼働開始を目指す。
設備の導入により、転炉内で高炉溶銑と本設備で製造した溶鋼を混合するプロセスが可能となる。(合わせ湯方式)。従来の高炉−転炉法と比較すると、大量のスクラップ投入を可能とすることにより、高炉溶銑の使用を抑制し、CO2排出を削減する。
加えて、スクラップをより高い割合で安定的に活用でき、鉄源の循環利用という観点からも、お客様の資源循環ニーズに応えるプロセスといえる。また、転炉工程で精錬を行うことで、従来の高炉材と同等の品質・品位を確保できることを前提としている。
大規模な製造プロセス転換を伴う抜本的な施策と比べ、既存設備との親和性が高いことに加え、投資規模やコスト面においても投資回収の予見性を重視しながら、GXスチール需要の段階的な拡大や当社の事業規模及び生産体制に適した形で導入可否を検討できる選択肢と位置付けている。現在は設備導入の本格検討にあたり、社内の検討体制を整備している最中だ。

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(IRuniverse K.Kuribara)