新エネルギー・産業技術総合開発機構は20日、航空機に使われる先端素材「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」のリサイクルに関する研究開発として、「次世代航空機向け静脈産業構築事業」に着手すると発表した。退役した航空機からの大量発生が見込まれるCFRPを回収し、再び航空機に活用するまでの一連の仕組み(サプライチェーン)の構築を目指す。
2026年度~2030年度にかけて行う予定で、26年度の予算は5億4000万円。東海国立大学機構やファインセラミックスセンター、SUBARU、ジャムコ、宇宙航空研究開発機構で実施する見込み。

同事業ではまずリサイクルサプライチェーンの成立条件と課題を明確化。事業として成立する最適なモデルを検討する。その上で、▽退役した航空機からCFRPを効率的に回収するための解体・切断技術▽環境負荷に配慮したCFの回収・再生技術▽再生材料を利用可能な形に加工する基材化プロセス――などの技術開発に取り組む。
さらに、再生材料の特性評価を行い、航空機の二次構造部品や内装部品への適用に向けた要件定義やテスト機による実証を進める方針だ。
(IRuniverse K.Kuribara)