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大栄環境 26/3期はインフラ開発案件などからの廃棄物処理受注が好調で9.6%増収3.0%営利増と4期連続最高益更新

2026/05/25 10:21
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大栄環境 26/3期はインフラ開発案件などからの廃棄物処理受注が好調で9.6%増収3.0%営利増と4期連続最高益更新

大栄環境(9336)の26/3期はインフラ案件の受注継続やM&A効果により4期連続の最高益更新となった。27/3期もスカラベサクレ連結効果がフルに寄与し6.9%増収9.5%営業利益増予想と、5期連続の最高益を見込む。中期経営計画ではM&A投資枠を増額し、目標を上方修正。業績は好調で成長は加速も、株価は好材料を織り込んだ感が強い。

 

大栄環境(9336) 26/3期説明会メモ  ややポジティブからニュートラルへ

 

26/3期9.6%増収3.0%営利増で4期連続最高収益更新、27/3期以降も最高収益更新続く

 

株価4315円(5/22) 時価総額4310億円    発行済株99892千株      

PER(27/3期DO予:25.8X)PBR(3.92X) 配当27/3期予55円   配当利回り:1.3%

要約

 

 

26/3期インフラ案件受注継続で9.6%増収3.0%営利増と4期連続最高収益更新

 1972年創業の一般・産業廃棄物の収集運搬、処理、リサイクル大手で最終処分場の保有で強味。積極的なM&A等を実施、全国へ事業展開を加速させている。

26/3期決算が5/14に開示され、WEB説明会が5/18に開催された。26/3期は売上高878.55億円(期初計画比39.55億円増額、9.6%増)、営業利益221.89億円(同3.89億円増額、3.0%増)、経常利益224.27億円(同8.27億円増額、4.4%増)となった。インフラ案件の受注継続、加えてスカラベサクレの寄与がQ4に加わったこともあり、4期連続最高収益更新となった。

 

事業別に収益の大半を占める環境関連事業が売上高852.48億円(同40.48億円増額、10.0%増)、営利224.77億円(同6.77億円増額、2.7%増)となった。

 

主力事業の廃棄物資源循環が売上高700.18億円(同19.18億円上振れ、5.8%増)と、関東エリアに加えQ4にはスカラベサクレの連結化(売上高で19.62億円、営業利益で5.55億円がQ4に寄与)で九州地区の廃棄物受け入れが拡大し増収を確保した。廃棄物受入量は2353千トン(7.1%増)となった。土壌汚染関連は売上高71.59億円(同5.59億円上振れ、47.3%増)となった。汚染土壌受入量が464千トン(同126千トン未達、38.5%増)と、新規処分場稼働に伴い受入が大幅増も、難処理土壌受注に注力し、受入量は大幅未達となった。しかし利益面では高単価の難処理土壌受入シフトで収益性を高めたことで、期初計画比で売上、利益ともに上振れたとのこと。

その他環境関連事業は売上高80.71億円(同16.71億円増額、247%増)と25年1月に加わった海成の解体工事受注の拡大が寄与した。

全体での営業利益の増減要因では増収効果で76.76億円の寄与、これに対し減価償却・暖簾償却などのコスト増34.42億円、人件費増等14.35億円、その他に海成など外注費のコストなど25.28億円の減益影響で緩やかな増益にとどまった。

27/3期もインフラ案件受注継続、スカラベサクレフル寄与等で6.9%増収9.5%営利増予想

27/3期会社予想は売上高939億円(6.9%増)、営利243億円(9.5%増)経常利益231億円(3.0%増)予想とインフラ案件受注継続、スカラベサクレフル寄与等で5期連続最高収益更新を見込む。なお、スカラベサクレの寄与が60.0億円(40.38億円増)、営業利益で19億円(13.45億円増)あり、この影響を控除すると、2.2%増収、3.5%営業利益増予想となる。

 

 

 

セグメント別では環境関連事業が910億円(6.7%増)、営利243億円(8.1%増)予想。インフラ案件の継続受注等、スカラベサクレがフルに寄与し、廃棄物受入2610千トン(10.9%増)を見込み、堅調に推移する見込み。また新規施設稼働(プラ再資源化・汚染土壌)により受入量、売上高ともに増加を想定、廃棄物資源循環で751億円(7.3%増)を予想している。汚染土壌は浄化施設の新工場稼働で受入増を目指し、受入量560千t(20.6%増)と26/3期計画の受け入れ量を目指し、土壌浄化売上高76億円(6.2%増)を見込む。今年度は難処理土壌の案件が減少する見通しで処理量増加により対応する見通しも、多少慎重な見通しといえる。その他環境事業は82億円(1.6%増)と緩やかな拡大を見込む。

 

 

営利の増減要因では増収効果で60億円プラス、一方で償却費負担増など30億円、人件費で16億円など減益要因があるが、修繕費などの内製化等で外注費削減効果等8億円を見込み、営業増益を目指す。なおEBITDAでは371億円(16.3%増)と2ケタ増確保予想に。

 全体として今期はスカラベサクレのフル寄与分が大きいが、下期は設備能力増やM&A効果のシナジー寄与などが見込まれ、26/3期同様に若干の収益上振れが期待される。

 

中計「D-Plan2028」で28/3期に売上高1000億円、営利250億円、EBITDA380億円目標

同社は中期経営計画として「D-Plan2028」を発表、31/3期までの6カ年計画のうち前半3カ年という位置づけとし、オーガニック成長とM&Aによる着実に成長しつつ成長投資を継続するとした。具体的な数値目標として28/3期に売上高1000億円(25/3期比24.8%増)、営業利益250億円(25/3期比16.0%増)を目標としていた。

今回、一部を見直しM&A投資額を100億円+αとしていたものを550億円+αに増額し、EBITDAを360億円(229.5%増)から見直し380億円(同36.7%増)に引き上げた。また廃棄物受入量の前提は272万トン(計画比38万トン増)、一方で汚染土壌受入は56万トン(同16万トン削減)とした。この背景には九州エリアでのスカラベサクレの連結化を踏まえた変更となっている。

 

 同社はさらに31/3期に向け、100年企業としてカーボンニュートラルに向けた取組みの推進等を通じ、次世代に求められる新たな価値を社会に届ける環境創造企業への進化を標榜している。28/3期中計のみならず、31/3期に売上高1400億円達成も前倒しされる期待がある。

  

 株価は順調な収益拡大を続け、5/14の26/3期決算発表を踏まえ、5/15には4365円の上場来高値更新となった。ただし4期連続最高益更新、27/3期も収益拡大が続き、EBITDAは2ケタ増が期待されるにしてはハイテク銘柄と比較して上昇テンポが鈍い。この背景には、27/3期会社予想EPS164.25円に対しPER26.2倍水準が、ダイセキ(9793)18.0倍、ARE(5857)10.5倍、TRE(9247)17.6倍より割高と、関連業界全体のPERが低いためとみられる。現状、27/3期以降も安定した収益の伸びが続くとみられ、「D-Plan2028」でM&Aなどで投資額を増額、EBITDAの成長が高まる見通しで、実質的には成長テンポが高まっている。しかし今回、好材料から新値更新し株価に織り込んだ感が強く、評価はややポジティブからニュートラルに引き下げたい。

 

 

 

                      *ダイセキ(9793)、TRE(9247)、ARE(5857)との比較

 

           *図表は決算説明会資料、中計見直し資料などから添付、もしくは加工、チャートはヤフーから添付

 

 

 

 

H.Okamoto

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