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速報:EU使用済自動車規則案を理事会が正式承認、発効へ

2026/07/01 12:14
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EU理事会は、車両設計における循環性要件および使用済自動車の管理に関する新たな規則である使用済自動車規則(ELVR)を正式に採択した。6月初めの段階では、業界内では理事会による最終承認は9月になると見られていたが、7月の議長国交代を前に駆け込みとも言えるスピードで、24日および29日に理事会の会合が開かれ採択に至っている。2023年夏の法案発表から3年、予定を何度も押しながら長期に渡り審議されてきたELV規則案がついに成立した。

本規則は、車両の設計・製造から廃棄段階に至るまで、ライフサイクル全体にわたり循環経済の原則を組み込むことを目的とする。生産者には、再使用、リサイクルおよび資源回収を容易にする設計が求められ、一次資源への依存低減と環境負荷の最小化が図られる。

規則の中核には、新車に使用されるプラスチックに関する再生材含有率目標の導入がある。規則の施行後6年以内に、プラスチックの少なくとも15%を再生材とし、10年以内に25%へ引き上げることが求められる。さらに、この再生プラスチックのうち最低20%は使用済自動車由来とする必要があり、自動車分野におけるクローズドループの実現を促進する。

また、拡大生産者責任(EPR)も強化される。生産者は、廃棄段階を含む車両のライフサイクル全体において、財政的および組織的責任を負う。これには、循環型設計の推進、無償回収の確保、認可施設における適正処理の保証が含まれる。

長年の問題である違法に解体・輸出される「行方不明車両」に関しては、トレーサビリティおよび管理措置が強化される。車両が廃棄物としての基準を満たした場合、認可処理施設で処理されなければならず、中古車としての販売や輸出は認められない。また、走行不能な車両の輸出は禁止され、第三国における環境汚染への関与を防止するとともに、貴重な資源を域内に留める方針と整合するものである。

本規則は乗用車および小型商用車に全面的に適用される一方、大型車両、二輪車、特装車については、主として適正処理の確保に焦点を当てた限定的な要件が適用される。

今回の理事会(EPSCO Council)採択は通常立法手続の最終段階にあたり、これで全過程が終了した。規則は施行後2年で適用開始となる。また、施行後1年以内に欧州委員会が実施する実現可能性調査に基づき、鉄鋼、アルミニウム、マグネシウム、重要原材料などに関する将来的な再生材含有率目標が検討される予定である。規則の採択に伴い、今後は規則に関わる詳細を設定する二次法令の発表を待つことになる。

 

Yukari SCHANZ

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