三菱マテリアルは22日、BHPやFCM、NTTサーキュラスト、NTTデータ、三宝メタル販売、泉州電業、弥栄電線と共同で、原材料の調達から製品の使用までを一貫してつなぐバリューチェーンを構築し、マスバランスクレジットモデルを適用した環境配慮型銅ケーブルの社会実装を目指す実証試験を開始すると発表した。
同実証試験では、BHPグループが運営するチリのエスコンディーダ銅鉱山において、購入電力の100%を再生可能エネルギーとすることでGHG排出量を大幅に削減した方法で銅鉱石を採掘・選鉱して製造される銅精鉱を原料として使用する。この銅精鉱を三菱マテリアル株式会社が製錬し銅荒引線に加工した後、三宝メタル販売を通じて販売。さらに、FCMや弥栄電線が銅ケーブルへと加工し、完成した製品を泉州電業が販売し、今後建設されるアマゾンジャパンの物流拠点へ電気配線として実装される計画だ。

また、同バリューチェーンにおける環境価値の管理には、「銅製品のマスバランスクレジットモデルガイドライン」を適用する。マスバランスクレジットモデルでは、製品が持つマスバランスに関する情報をバリューチェーン上の企業、最終消費者に正確に伝えることが重要となるため、実証試験ではNTTサーキュラスト、NTTデータの協力のもと開発したアプリケーションを活用し、トレーサビリティを確保した透明性の高い情報伝達プロセスを構築するとともに、その有効性を検証する。
実証試験を通じて、環境配慮型銅ケーブルの社会実装に向けた課題を明らかにし、サステナブルな社会の実現に向けた次の取り組みにつなげていく考えだ。
(IRuniverse K.Kuribara)