シンガポール投資会社のノボ・テルス(Novo Tellus)は7月22日、自社ホームページ上で、「オーストラリアの鉱業向け機械大手であるラッセル・ミネラル・イクイップメント(Russell Mineral Equipment、RME)を買収した」と発表した。人工知能(AI)向けの金属需要の拡大に伴い、周辺機器の産業拡大を見込む。
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プレスリリース: RME welcomes Novo Tellus
ラッセル側も同日に同内容を発表した。ラッセルは大株主の変更が相次いでおり、まず2024年に豪鉱業向け専門ファンドのリソース・キャピタル・ファンド(Resource Capital Fund、RCF) が、ラッセルの発行済み株式の過半を取得。オーストラリア国家復興基金公社(NRFC)も出資していた。
今回のノボ・テルスは、さらにRCFから保有株を買い取った。ノボ・テルスにとって豪州での投資案件は初めてだった。経営陣にはノボ・テルスから人員が派遣されるが、RCFやNRFCからの役員も役員会に残る。一方で、ラッセルの創業者であるジョン・ラッセル氏は引退する。
ラッセルはミルライニング交換機の老舗企業。世界の鉱山で生産される鉱物の多くは粉砕された状態で出荷されるが、ラッセルの機械は粉砕時に使われるミルの内部の巨大なライナーを交換する。交換作業が遅れたり不安全に行われたりすれば、鉱山は数日間停止してしまうという。
ノボ・テルスはAI向けの金属需要の拡大効果が周辺機器にも波及するとみている。同社幹部は発表資料中で、「AI革命がグリッド、データセンター、先進製造を支える金属の需要を前例のないものにする中、私たちはRMEの技術がこれまでになく戦略的に重要であると信じる」と述べた。