NEDOは17日、三井化学や丸善石油化学、東洋エンジニアリング、双日マシナリーと共同でNEDOのグリーンイノベーション基金事業「CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」プロジェクトの一環である「ナフサ分解炉の高度化技術の開発/アンモニア燃料のナフサ分解炉実用化」にて、開発したアンモニア燃焼用バーナを用いた試験炉運転により、炉全体で熱量基準でのアンモニア混焼率85%を達成したと発表した。
同社によれば、アンモニアは燃焼速度が小さく、燃料由来のNOx(窒素酸化物)が発生するため、ナフサ分解炉で活用するためには、火炎の安定、反応管への適切な熱供給およびNOx排出量の抑制を同時に満たす必要があり、今回、炉全体で世界最高水準となる85%のアンモニア混焼率と既設炉と同水準のNOx排出量を達成したことは、ナフサ分解炉の脱炭素化に向けた重要な成果だという。
今後は、炉全体でのアンモニア100%専焼を目指し、石油化学産業におけるアンモニア燃料利用の実用化に向けて事業を推進する方針だ。
なお、同事業では、ナフサ分解炉への適用を想定し、床用と壁用の2種類のアンモニア燃焼用バーナを開発した。床バーナは炉への主要な熱供給を担い、壁バーナは火炎形状や炉内温度分布の調整に使用される。

(IRuniverse K.Kuribara)