住友化学は19日、タタ・エレクトロニクスとインドにおける半導体サプライチェーン構築に向けた協業の可能性を検討するため、覚書を締結したと発表した。インド国内での半導体用ケミカル拠点の設置を含め半導体材料の安定供給体制の構築に向けた具体的な検討を進めていく方針だ。
インド政府は国家戦略として半導体産業を育成しており、その中で、タタ・エレクトロニクスはインド初となる半導体前工程工場の建設を進めている。一方、住友化学グループは、ICT&モビリティソリューション事業を成長ドライバーの一つと位置づけ、なかでも半導体材料事業を重点分野としている。先端フォトレジスト、半導体用ケミカルをはじめ幅広く事業を展開しており、特に高純度ケミカルは、超高純度化技術や高度な分析技術に基づく品質保証体制とグローバル供給体制を構築し、先端半導体メーカーから高い信頼を得るリーディングカンパニーとしての地位を確立してきた。
これまで、同社は半導体用ケミカル事業において、日本や韓国における能力増強に加え、2022年に米国・テキサス州に拠点を新設し、26年に台湾・高雄市および米国・ネバダ州に製造拠点を有するAsia Union Electronic Chemical Corporationを買収するなど、グローバルで事業領域の拡充。量的拡大に加え、26年には日本と韓国で先端高純度ケミカルセンターの運営を開始し、高生産性プロセスやリサイクル技術などの開発を進めている。今後は、タタ・エレクトロニクスとの協業検討を通じて、インド市場での事業展開の具体化を加速していく。
(IRuniverse K.Kuribara)