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9月のアルミ概況および10月の見通し アルミは月末3,160ドルへ調整、10月は3,100ドル支持と実需を注視

2026/10/05 15:17 FREE
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予想レンジ

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10月予測レンジ

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LME

3,050-3,400ドル

9月末3,160ドル。3,100~3,125ドル近辺の支持と中国需要を注視。

スクラップ

-20~+20円(前月最終価格より)

地金調整が重石。良質材は需給タイトで下げ渋り。

為替

155-160円(1か月間TTM)

9月末157円台。円安は国内価格を下支え。

■国際概況

9月のLMEアルミは月末に調整色を強め、30日は3,160ドル/トン前後と約2か月ぶり安値。ドル高や工業金属需要への警戒が重石となり、テクニカル面では3,100~3,125ドルが目先の支持帯として意識される。銅が高値を維持する一方、アルミは相対的に弱い動きとなった。

10月は中国国慶節明けの需要、エネルギー価格、LME在庫、ドルが焦点。3,100ドル近辺を維持できれば反発余地があるが、割り込めば調整が深まりやすい。国内スクラップは良質材の需給が下支えする一方、二次合金メーカーの採算と地金安が上値を抑える。

■前月の経済指標

◆月間のドル/円レート 9月末のNY市場は1ドル=157.34円前後。米金利の高止まりでドルは底堅い一方、米インフレ鈍化や為替介入への警戒が上値を抑えた。10月は155~160円を中心レンジとみる。

出典 三菱UFJリサーチ&コンサルティング公表相場等を参考に作成

 

【国内指標】

【自動車生産】

2026年8月の国内自動車生産は、乗用車メーカー8社合計48万7,195台、前年同月比▲5.9%(速報値)。熊本地震による部品供給停滞や一部メーカーの稼働停止・生産調整が影響した。二次合金・ダイカスト需要は、稼働正常化と生産回復の度合いが焦点となる。

月6月7月8月(速報)
生産台数737,488台761,142台487,195台
前年比+6.8%約+8%▲5.9%
出典 MarkLines 国内自動車生産速報(2026年9月29日更新)。乗用車メーカー8社合計。

 

【自動車販売】

2026年9月の国内新車販売は、登録車27万1,900台(前年同月比+2.5%)、軽自動車16万1,783台(▲0.6%)で、合計43万3,683台(+1.3%)。登録車の増加が軽自動車の減少を補い、全体では前年を上回った。アルミ需要への波及は国内生産の回復と合わせて判断する。

月7月8月9月
販売台数417,163台307,374台433,683台
前年比+6.8%+2.0%+1.3%
出典 日本自動車販売協会連合会・全国軽自動車協会連合会、MarkLines(2026年10月1日公表の9月速報)。

 

【住宅着工戸数】

8月の新設住宅着工は6万3,974戸、前年同月比+6.1%で5か月連続増。持家+1.0%、貸家+6.5%、分譲+6.4%。一方、季節調整済年率は75.3万戸で前月比▲2.7%。サッシ・建材向け押出需要は前年反動を差し引いて慎重に見る必要がある。

【アルミ圧延・押出品生産数】

日本アルミニウム協会による8月のアルミ圧延品(板・押出)出荷は11万9,196トン、前年同月比+0.2%で6か月連続プラス。板は7万7,063トン(▲0.1%)と6か月ぶり減、押出は4万2,133トン(+0.8%)。缶材・自動車向けの弱さを押出が補い、全体はほぼ前年並みを確保した。

月

6月

7月

8月

出荷量

157,370t

154,903t

119,196t

前年比

+9.9%

+6.1%

+0.2%

出典 日本アルミニウム協会・日刊鉄鋼新聞等を参考に作成

 

【アルミニウム二次地金 同合金地金等生産実績】

アルミ二次地金・合金の最新公表数量は7月で、生産7万1,237トン(前年同月比+13.6%)、出荷7万24トン(+12.7%)。8月数量は本稿作成時点で確認できない。8月後決め価格はキロ20円安中心で決着しており、原料相場の弱含みとメーカー採算が足元の焦点となる。

月

5月

6月

7月

生産量

61,331t

68,912t

71,237t

出荷量

59,024t

68,603t

70,024t

出典 日本アルミニウム合金協会

 

◆貿易関連指標(2026年8月実績まで)

財務省貿易統計の統計品別表から全掲載品目を集計し、5~8月実績を掲載。輸出は8月まで確報、輸入は7月まで確報・8月は輸入9桁速報。数量はkgからtへ換算し四捨五入した。新地金はHS760110、合金地金はHS760120(二次合金を含み、再生塊のみの数量は分離できない)。輸出スクラップは缶を除くHS7602、缶はHS760200100、輸入スクラップはHS7602合計。

【輸出】

品目

5月

6月

7月

8月

新地金

577t

208t

69t

111t

合金地金(二次合金含む)

848t

729t

720t

643t

スクラップ(缶除く)

25,210t

30,492t

34,001t

34,334t

アルミ缶スクラップ

4,317t

5,390t

5,471t

3,358t

出典 財務省貿易統計 統計品別表(2026年9月29日公表の8月分)。2026年は8月まで。

 

出典 財務省貿易統計 統計品別表(2026年9月29日公表の8月分)。2026年は8月まで

出典 財務省貿易統計 統計品別表(2026年9月29日公表の8月分)。2026年は8月まで。

【輸入】

品目

5月

6月

7月

8月

新地金

65,894t

88,706t

84,427t

89,024t

合金地金(二次合金含む)

77,962t

83,906t

104,624t

105,206t

アルミスクラップ合計

15,101t

17,535t

15,506t

10,085t

出典 財務省貿易統計 統計品別表(2026年9月29日公表の8月分)。2026年は8月まで。

 

出典 財務省貿易統計 統計品別表(2026年9月29日公表の8月分)。2026年は8月まで。

■国内概況まとめ

9月の国内アルミスクラップ市場は、LMEアルミが月末3,160ドルまで下落し、8月の高値圏から調整した。円相場は157円台で円安が国内価格を下支えしたものの、8月後決め二次合金価格がキロ20円安中心となるなど、原料高を追い切れないメーカー採算が意識された。

需要面では、9月新車販売が43万3,683台(前年比+1.3%)と前年を上回った。一方、8月国内自動車生産は8社合計48万7,195台(▲5.9%)で、部品供給停滞や稼働停止・生産調整が影響した。住宅着工は8月6万3,974戸(+6.1%)。アルミ圧延品出荷は11万9,196トン(+0.2%)を維持したが、板は微減。二次合金需要は自動車生産の回復度合いが鍵となる。

10月はLME3,100ドル近辺の攻防と中国休場明け需要が焦点。良質スクラップは国内循環需要から下げ渋りやすい一方、低品位材はメーカー採算を反映し弱含みやすい。地金が反発しない場合、品種間の価格差がさらに広がる可能性がある。

【見通し】

【自動車生産】 8月は8社合計48万7,195台、前年比▲5.9%(速報値)。10月は部品供給と工場稼働の正常化、生産回復の度合いを注視。

【自動車販売】 9月は登録車+軽で43万3,683台、前年比+1.3%。登録車+2.5%が軽▲0.6%を補った。10月は受注残消化と生産回復による需要への波及を注視。

【住宅着工戸数】 8月6万3,974戸、前年比+6.1%。季調済年率は前月比減で、押出・建材需要は緩やかな持ち直しを想定。

【アルミ圧延・押出品】 8月出荷11万9,196トン、前年比+0.2%。板は微減、押出は増加。10月は自動車生産正常化と建設需要を見極める。

【アルミ二次合金】 最新数量は7月生産7万1,237トン、出荷7万24トン。8月後決め価格は20円安中心。10月は自動車生産回復とスクラップ調達価格のバランスが焦点。

【スクラップ景況予想】 LME調整が重石だが円安と良質材不足が下支え。前月最終比で-20~+20円程度を想定し、低品位材ほど弱含みやすい。

【LME・為替予想】 LMEアルミは3,050~3,400ドル、為替は155~160円を想定。3,100ドル支持、中国休場明け需要、ドル、エネルギー価格が主材料。

10月のアルミは「3,100ドル近辺を下値めどとした神経質な展開」を基本シナリオとする。良質材は数量確保を優先し、低品位材は採算重視。地金が3,100ドルを明確に割る場合は在庫圧縮を優先する。

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