ヴェオリア・ジェネッツと住友化学は28日、環境省「令和8年度プラスチックの資源循環等に係るモデル事業への参画が決定したと発表した。両社は、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルを組み合わせ、プラスチック製容器包装の再商品化における資源利用率向上と化学品への転換率向上を目指す。
容リプラには、材質の違い、汚れ、複合素材などを理由として有効利用が難しいものもあり、従来のMRでは容リプラの再商品化は約5割に留まっていたが、同モデル事業により、MR工程で発生する残渣由来の廃プラスチックをCRで再商品化することによって、容リプラの資源利用率を約8割に向上させるとともに、これまで主に熱回収用途に活用されていたMR工程で発生する残渣由来の廃プラスチックを、CRによって化石由来のバージン品同等品質の化学品へ再生。化学品原料としての利用へと用途を広げることが期待されている。
同事業において、ヴェオリアは、廃棄物管理・選別・再資源化の知見を生かし、MRに適した資源の有効利用を進めるとともに、MRが難しいプラスチックをCRへつなぐ選別・供給スキームを検討。資源利用率向上と再生資源の高付加価値化を目指す。また、住友化学は、ヴェオリアがCR用に選別・供給するプラスチック由来の熱分解油を原料として、開発中の独自触媒を用いた、エチレンやプロピレンなどの基礎化学品へ高効率で転換するCR技術の活用に取り組む。
両社は、本モデル事業における検討・検証の成果を生かし、自治体、再商品化事業者、製品メーカー、需要家をはじめとする多様な関係者との連携を深めながら、資源循環スキームやCR技術の社会実装につなげ、循環型社会の実現に貢献していく考えだ。
(IRuniverse K.Kuribara)