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E-WASTE WORLD TREND WATCH パワーボードはリユースメイン

2015.04.30 13:03

写真 日本の3月のE-WASTE(廃電子基板など)輸入量は9,071トンとここ2年でのハイレベルの輸入量が続いている。2014年は過去最高の12万2609トンが輸入されたのだが、これは日本でのE-WASTE需要が旺盛であるということと、これら輸入原料を主に購入している国内銅製錬所での金銀回収率が高い(金銀評価が高い)ことから、海外サプライヤーも積極的に日本向けに出荷している現況が窺える。

 

グラフ

 

 輸入先は米国からが圧倒的に多く、3月輸入でも総輸入量の4割を占める3,706トンが米国から。次いで豪州から1,065トン。欧州からはやや減少気味。

→(関連記事)【貿易統計/日本】 2015年03月までの貴金属スクラップ・E-Waste輸出入推移一覧表

 

 オランダからの輸入量は351トン。前2月比36%減、前年同月比では58%減となっている。

 これは欧州のユミコア、ボリデン、アウグルビスなどビッグスメルターの買いが強くなったということが関係していると思われる。

→(関連記事)E-WASTE WORLD EU生き残りをかけて闘う欧州のE-ScrapRecycler

 

 EU域内においてユーロ安メリットが十全に活用されており、ユーロ安からTCが安くなっていることで、結果的にEUスメルターの競争力が増している。ただ、EU情報筋によると、欧州のE-WASTEコレクター、ディーラーは扱い量の減少などで「小さい所はどんどんつぶれていっている」という。

 トルコの企業がポーランドの大手業者(Elemental)に買収されるなど。

 また、フランスではリサイクラーではなく、フランステレコムが自ら携帯電話を集めている動きもあり、欧州はまさに群雄割拠。また欧州の業者はなじみ深い北アフリカからE-WASTEを購入しているとの情報も聞く。

 

 欧州ではM&Aが盛んなこともあり、もともとビッグディーラーはさらに巨大化している。この現象はE-WASTEのみに限らず、産廃系処理でも、バッテリーのリサイクルにおいてもメガディーラー、メガスメルターの傾向がいよいよ強くなっている。

 例えば仏のVeoliaグループは世界でのリサイクルビジネスの売上が3兆円を超えている。

独ベルツェリウスメタルは世界最大級の再生鉛メーカーで年間100万トンの再生鉛を生産している。

 

 話をE-WASTEに戻すと、ユーロ安を武器にした欧州スメルターに日本側が対抗するには「条件面での見直しが必要」(輸入商社)だという。

 

 アジアでは部品リユース市場が普及していることで、マテリアルリサイクル中心の日本勢は苦戦を強いられていると聞くパワーボード(電源基板)は日本国内でキロ当たり30~40円の評価だが、アジア市場ではトン1,150ドル前後(138円/kg前後)とTVボード(トン700ドル前後=84円/kg)よりも高く、日本勢はなかなか手を出せない代物となっている。

 

 アジアでは現在、マレーシア、フィリピン、カンボジア、ラオスにE-WASTEは回っているという。タイも多いが、タイはライセンスの問題、バーツ高からタイから日本、韓国に流れていたE-WASTEは減少していると聞く。

 

(IRUNIVERSE棚町裕次)

 

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