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貴金属リサイクル大手、松田産業に今も息づく「もったいない」精神

2015.11.27 12:27

 東証一部上場、売上高1795億円(2014年度)、食品事業、環境関連事業、そして貴金属関連事業を展開している松田産業は新宿にオフィスを構え、全国に営業網を張り巡らせている。従業員数989人(2015年3月31日時点)。

 

 同社の看板事業となっている貴金属リサイクル事業では近年、海外展開がめざましく、台湾、シンガポールに加えてタイ、ベトナム、マレーシアで貴金属リサイクルを展開している。

 

 また微量PCBの処理事業においても力を入れており、子会社のゼロジャパンが中心となって松田産業オリジナルともいうべきオンサイト型の処理分離装置(SMCC)やVTR(真空加熱リサイクリング)を用いてPCB処理事業も行っている。

 

銀の回収から食品事業への飛躍

 1935年に、写真廃液から銀を回収する事業から創業した松田産業は、現在では関連会社を14社有し、金属リサイクルにおいて高い技術を持ち、リサイクル業界ではメジャーな存在である松田産業だが、意外な物の再利用から、新たな事業が始まった。

 

 アイデアマンだった創業者は、マヨネーズの原料で卵が使用されるが、それまで卵の「卵白」の部分は原料として利用されていなかったが、この卵白を写真フィルムの感光材料を固定化させるバインダーや、ワインのコルク、アスファルトの結着剤の役割として卵白を使用したという。

 

 その後、かまぼこの「つなぎ」として提案。これらが卵白の特性を活かした本格的な利用の始まりとなり、1956年に現在の松田産業の事業の柱の一つである「食品部門」の前身である「松田商店」(食品系)が東京中野区に設立される。

 

 1957年には、金属精錬の販売を目的とした、「松田商店」(金属系)が東京練馬区に誕生する。

 

 現在では、半導体などの電子部品から金銀を始め、回収が難しいとされている、白金、パラジウム、ロジウム等の白金族を回収するという高い技術を持つまでになっている。

 

 このリサイクル技術を生かした貴金属事業では、シンガポール、ベトナム、中国などアジア各国で営業所を立ち上げ、貴金属の精製工場も稼動させている。

 

 今ではグローバルベースの貴金属リサイクル企業である松田産業も、その始まりは写真廃液からの銀の回収、そして利用価値の無かった卵白の販売という、まさにリサイクル大国日本を象徴するようなストーリーをもっている。

 その「もったいない」の精神は現在でも、世界を相手に事業を進める日本企業、松田産業に息づいている。

 

 先述したように現在の同社は貴金属のリサイクル~地金の精製、販売においては押しも押されぬ大手として存在し、環境事業では既存の廃液処理など産廃処理に加えてさきの微量PCB処理とウイングを広げ続けている。太平洋セメントとともにリチウムイオン電池のリサイクルにも本格的に乗り出してきている。

 

 もちろん利用価値の無かった「卵白」の販売から始まった食品事業も健在で、いまも世界各地から水産品、農産品、畜産品を加工・輸入する老舗として知られている。

 

(IRUNIVERSE Hatayma&Tanamachi)

 

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