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銅に追いやられた電子基板の金 工業用金のだぶつきが積極的な金積み立て投資ビジネス移行の原因か?

2019.06.24 10:31

写真 昨今、E-Scrap関連の話でよく聞くことなのだが「最近の基板スクラップには、以前に比べて金の使用量が少なくなっているため、都市鉱山としてのE-Scrapは以前ほど金がとれる期待感が持てない」という。

 

 良く聞く話ではあるが、なぜ今の基板に金が使われなくなったのか。ある大手銅製錬メーカー関係者の話によると、銅の加工技術が進化した為だという。つまり、銅の性能(導電性など)が向上したことで、電子基板において金の領域だった部分でも銅を使うようになっているのだという。結果、多くのE-Scrapの金品位は例えば10年前に比べると格段に落ちているのだという。しかしそれでも通信基板などではまだまだ金を使っているものは多いが、ノートパソコンなどの大衆商品の基板はこの銅シフトは顕著のようだ。

 

 

 

電子基板における金のメリットは「安定」している事

 銅製錬メーカー関係者は

 「金のメリットは、すべてにおいて「安定」している事。それと比べ銅は「不安定」といえる。しかし数年前に、ある大手鉄鋼会社の関連企業が、基板内での金の領域に使える「安定」した銅の部材を開発したことで、金から銅へのシフトが始まった。銅は金と比べれば価格では桁違いに安い。これによって基板メーカーはこぞって、銅を使った基板を採用することになった」のだという。

 

 基本的に金を扱う原料企業は「工業用の金」も取り扱う。しかし、この工業用の金が、前述したように基板での銅シフトにより金需要は落ち、結果的に「だぶついている」可能性があるという。

 

 

「金」積み立て投資商品アピールは工業用金の「だぶつき」が始まりか

 最近、金を取り扱う有名企業「T貴金属」が地下鉄の広告などに、金の積み立て商品をアピールしている。実は私自身も惹かれている商品であるが、話を戻すと、同社のここまで積極的なPRを見たことが無い。

 

 しかし、可能性としてだが、工業用金のだぶつきが原因で、その余った金を、積み立て投資商品として、積極的なビジネス戦略を立てた結果が「金の積み立て投資」ではないかと思われる。

 

 業界関係者も

 「基本的に、金を取り扱う企業は必ず工業用の金も取り扱う。その工業用金が扱われなくなったのなら、その余った金を使って、積極的な投資商品へシフトするのも、可能性としては大いにあると思う」と語った。

 

 また

 「5G時代の到来、そしてその性能から銅は今世紀で最強のメタルともいえる。そして、長年金という電子基板で不動の地位を築いたメタルの牙城を崩した銅は、今後も用途を広げていく可能性を秘めている」という。

 

 銅がそのポピュラーな市場と価格帯でありながら、貴金属の領域まで入ってきていることは確かに最強といえる。銅がレアメタル的な存在価値に近付いていることは間違いないだろう。

 

 

(IRUNIVERSE Hatayama&YT)

 

 

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