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豪レアアース企業Lynas社 Kalgoorlieでの分離及び浸出工場計画へ一歩前進か

2019.09.10 14:18

 中国企業以外では最大のレアアース生産者である豪Lynas社は、9月6日、西オーストラリアのKalgoorlie-Boulder市との間で了解覚書(MOU)を交わした。これは、Lynas社の新しい分離及び浸出工場(cracking and leaching plant)計画に向けた土地候補の調査及び企業精査に関する覚書で、この合意によってLynas社はKalgoorlie-Boulder市からの協力を得られる見通しだ。

 

 Lynas社側が土地候補の精査を進めていく中で、Kalgoorlie-Boulder市は、同市内の土地の取得、水、ガス、電力、その他のインフラなどのサポート体制を整え、居住労働者の誘致や、工場の初期スタッフの配置などの点でも協力していくこととなる。市のCEOであるJohn Walker氏は、地域の活性化に繋がるものとしてこの合意を大変歓迎する旨、コメントを残した。

 

 そもそもLynas社が分離及び浸出の新工場建設に向けて現在歩みを加速させているのは、マレーシア政府によって、パハン州ゲベンで運営する自社工場の営業許可の6ヶ月延長が先月決定したことに起因する。これは勿論Lynas社側にとって喜ばしい決定であるが、この営業許可延長の条件として、豪州への4年以内の分離及び浸出工場の建設及び稼動を提示されたのである。この工場は、現在マレーシアKuantanの加工処理ハブに保管されている50万トン以上の低レベル放射線廃棄物の処理のため、そして今後は、豪Mt Weldでのレアアースから、マレーシア出荷前に低レベル放射線を除去するための永久処分施設である。

 

 ちなみにLynas社はこれに先立ち今年5月21日に、この分離及び浸出工場をマレーシアから西オーストラリアに移す予定であることを発表していたそうである。これは、Lynas 2025 growth planと呼ばれる、5億ドルの成長戦略の一環である。

 

 現在は主に3つの土地候補があり、今回の覚書によって、Lynas社はそのうちKalgoorlie-Boulder市の2つの土地候補にて独占的に企業精査を行える権利を取得した。なかでもKalgoorlie の南西5キロほどにあるBHPニッケル精錬所に隣接する土地は、最有力とされている候補である。もう1つのKalgoorlie-Boulder市内の候補は、この歴史的な金鉱センターの西部郊外にある新しい工業団地である。

 

 さらにLynas社は、同じく西オーストラリアのLaverton近くにあるMt Weldレアアース鉱山での建設を3番目の候補としており、この可能性もまだ公式には除外されていないようだ。Kalgoorlie-Boulder市の2つの土地候補での独占的な調査の傍ら、こちらに関しても検討を進めていくことになるものと思われる。

 

 マレーシアでは現在保管中の低レベル放射線廃棄物に関して、安全性の側面からの議論が起こったが、豪現地メディアによると、Kalgoorlie-Boulder市は、低レベル放射線廃棄物の取り扱いについてはLynas社の能力を信頼しており、さほど心配していないとしている。市長 John Bowler氏は、「豪州はこの分野において最も厳しい規制を設けており、従って危険はないものと考えている」と述べた。さらに彼は、マレーシアの損失はKalgoorlieの利益となり、この地域での工場建設が決まれば、多くの雇用機会も生まれるだろうとした。

 

 

(IRuniverse)

 

 

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