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企業動向#272 コーセル 半導体製造装置、医療電源向け好調

2020.07.13 10:08

 半導体製造装置、医療機器、産業ロボット、工作機械、鉄道向けスイッチング電源などを主力とするコーセル(6905)の20/5期決算および第9次中計メモ。20/5期14.4%減収50.3%営利減も受注高14.6%増で21/5期半導体製造向け等で収益改善。

 

 

要 約

 ・20/5期は14.4%減収、50.3%営業減益ながら受注高は14.6%増と低水準ながら底打ちに

 ・21/5期8.9%増収、13.9%営業増予想と半導体製造装置向けや医療機器向け増で収益拡大へ

 ・第9次中期経営計画を策定し23/5期に売上高300億円、営利45億円目指す

 

 

グラフ20/5期は14.4%減収、50.3%営業減益ながら受注高は14.6%増と低水準ながら底打ちに

 産業用スイッチング電源標準品大手。 20/5期は売上高238.65億円(14.4%減)、営業利益16.68億円(50.3%減)、経常利益16.36億円(50.3%減)、税引利益2.64億円(87.6%減)と低迷も、受注高は264.43億円(14.6%増)、受注残高84.10億円(44.2%増)で着地した。

 

 9/11の減額修正予想に対しては、売上で3億円未達成も、営利では2億円上振れて着地した。税引利益はPRBXの従業員解雇費用等で3.12億円、投資有価証券評価減などで大幅減益に。

 

 地域別に主力の日本は売上高149.71.億円(16.2%減)、営利15.85億円(47.5%減)、受注高169.70億円(18.5%増)。収益面では上期まで需要減、在庫調整などで低迷も、下期に半導体製造装置向け、5G関連投資増で受注が回復し、営利も 下期は5.5%増益に転ずる。

 

 業種別受注では半導体製造装置向け34%増、医療器機器向け33%増などが牽引。アジア向けも売上高20.63億円(17.5%減、現地通貨15.3%減)、営業利益0.51億円(40.8%減)、受注22.7M$(現地通貨38.1% 増)。こちらも収益厳しいも、受注では半導体製造装置向け2.3倍、制御機器33%増、コロナ影響もプラスし医療機器向け16%増などが寄与。北米は売上高17.48億円(28.6%減、現地通貨建て26.7%減)、営利1.13億円(63.1%減)、受注も15.8M$(23.1%減)と、半導体製造装置向けは受注が74%増と健闘も、米中摩擦、コロナによる営業活動停滞影響などで収益、受注とも低迷。既存欧州は売上高9.07億円(22.8%減、現地通貨17.7%減)、営利0.10億円(19.7%増)、も受注は9.5M€(現地19.5%増)と下期コロナで医療機器向けの伸び通期44%増が寄与。買収した欧州PRBXは売上高44.24億円(7.9%増、現地17.8%増、但し前期は10ヶ月)、営利損失0.62億円(0.07億円拡大)、受注429M€(35.5%増、但し前期は10ヶ月)と、欧州経済低迷で利益が低迷した。

 

 

グラフ

 

 

21/5期8.9%増収、13.9%営業増予想と半導体製造装置向けや医療機器向け増で収益拡大へ

 21/5期、会社予想は売上高260億円(8.9%増)、営業利益19億円(13.9%増)、経常利益19.9億円(21.6%増)、税引利益12.6億円(4.8倍増)。現状、コロナウイルスの影響が懸念されるものの、受注残高が81.0億円と高水準であること、国内は半導体製造装置向け、医療用規格取得品電源(外部にヒューズや絶縁トランス不要で小型軽量化が可能)も数多く揃えて医療機器向けなどが好調に推移するとみられ、海外地域別では中国が生産能力増強効果と新製品等の量産開始が寄与し拡大見通しにある。またPRBXもカスタム品の拡大なども見込まれ、会社想定並みの売上が見込める。利益面では増収効果に加え、買収した欧州PRBXの人員削減効果が見込め、利益も会社計画達成が可能とみる。

 

 

グラフ第9次中期経営計画を策定し23/5期に売上高300億円、営利45億円目指す

 同社は今回、第9次中期経営計画を策定、23/5期に売上高300億円(20/5期比62億円増)、営利45億円(同28.4億円増)を目指す事とした。地域別では国内32億円、欧州17.8億円、アジア8.6億円、北米4.2億円増を想定している。利益では増収効果に加え、変動費の削減(コイルなどの材料費調達多様化、組立費削減)、PRBXのシナジー効果拡大と利益黒字化、生産性向上による固定費比率低下を目指し、大幅な利益増を達成するとしている。

 

 なお、前8次中計では20/5期に売上高280億円、営利56億円を計画、19/5期に売上高279億円と売上は1年前にほぼ達成して景気減速で20/5期は大幅未達、利益では19/5期も33億円と収益力が大きく劣り、20/5期は失速した。また第7次中計でも17/5期は売上で8割、経常利益で7割達成に終っており、今回も多少、努力目標的なイメージがある。

 

 但し、今回、半導体製造装置、5G関連設備投資、加えてアフタコロナで医療機器の設備増強が見込まれ、来期以降も増収増益が見込める。具体的には中国では3月に無錫工場を稼働させ、現在電源装置生産能力が月産5万台あるが、半導体製造装置向けなどに加えコロナウイルス対応で人工呼吸器向けなどの電源需要が拡大、今期中に生産能力を6割増の月産8万台まで拡大する計画。PRBXも標準電源の売上拡大とカスタム電源のシェアアップなど、全体として増収効果が期待でき、基本的に限界利益率がPRBXを除けば50%程度はあるとみられる製品群だけに、旧コーセル分の売上に見合う利益にPRBX分の利益を多少上乗せした利益の達成が見込まれる。

 

 

表とグラフ

 

 

(H.Mirai)

 

 

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