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東洋合成工業(4970) 21/3Q1決算メモ  先端半導体向け好調続く

2020.08.12 16:42

 21/3Q1好調で期初計画をQ1分増額のみで再増額から連続最高益、22/3期も収益続伸へ。

 

 

要 約

 ・21/3Q1は10.6%増収28.0%営利増と先端分野の高付加価値品増で利益大幅増

 ・21/3期Q1好調受けQ1分のみ期初計画を増額、2.2%増収10.7%営利減予想も増額修正へ

 ・22/3期はEUV向けの本格拡大、能力増強の効果も寄与し最高益更新へ

 

 

グラフ21/3Q1は10.6%増収28.0%営利増と先端分野の高付加価値品増で利益大幅増

 8/7に21/3Q1が発表され、同時に説明資料が開示された。21/3Q1業績は売上高65.89億円(10.6%増)、営業利益7.6億円(28.0%増)、経常利益7.81億円(47.0%増)、税引利益5.42億円(48.0%増)と、好調に推移した。事業別売上動向では感光性材料事業が売上高36.81億円(5.3%増)、営利5.43億円(39.6%増)に。半導体製造向けでは新規ポリマー製品、ロジック向けでEUV、先端メモリ製品向けを含め伸長、その他ポリマーも堅調で、新領域の後工程向け製品も寄与、FPD向けは減速も売上増を確保した。利益面では高付加価値品の比率拡大でMIX良化、コスト抑制も加わり営業利益率は3.7ポイント向上し14.8%に。化成品事業も売上高29.09億円(18.1%増)、営業利益2.18億円(5.9%増)に。電子材料がAI、IoT、5Gなどの先端半導体プロセス向けに高純度溶剤が堅調に伸び、香料製品はコロナ影響で化粧品向けは低迷も日用品向けが堅調に推移し増収、ロジステック部門は高水準の稼働率を維持し収益に貢献した。

 

 

グラフ

 

 

グラフ21/3期Q1好調受けQ1分のみ期初計画を増額、2.2%増収10.7%営利減予想も増額修正へ

 Q1収益において、営業利益が上期の進捗率で76%に達したことから、21/3期期初計画を上期営業利益1.5億円、経常利益1.7億円、税引利益1.6億円増額のみ行い、売上高250億円(2.2%増)営利19.5億円(10.7%減)、経常利益18.7億円(9.3%減)、税引利益12.6億円(32.0%減)とした。下期減益としているのは、9月に千葉感光材第4新製造棟が完成(総投資額70億円)、本格稼働は来期として固定費負担増7億円を見込み、設備増強効果は22/3期に本格化、今期売上の寄与は小さいとしている。

 

 

 現状、先端半導体需要が根強いため、同社感光剤事業は順調な拡大が見込める。特に期待をかけるEUV利用が下期は本格拡大見通しにある。現在、EUV利用で圧倒的な力を発揮しているTSMCは、EUV露光「7ナノププラス」ラインが繁忙状況で、5nmEUV利用もAppleの次世代iPhone用プロセッサ「A14 Bionic SoC」、米国圧力でファーウェー「Kirin 1000 」キャンセル分もクアルコムやAMD向けで埋まるという観測、さらには3nmに向けEUV利用レイヤーが大幅に拡大する見通しにある。TSMC以外はEUVで苦戦している模様であるが、サムスンではDRAM製造用、インテルは7ナノで新デバイス向け、SK HynixもDRAMでEUVを利用し始める見通しなど、EUVの利用拡大と稼働率アップでウエハ処理枚数急拡大の恩恵を受けよう。またメモリでは3DNANDの回復が期待され、3D化によるプロセス材料需要も急回復しよう。利益面では新ライン完成で固定費増加から下期減益を見込むが、MIX良化で固定費負担を補い、増益を維持するとみられる。

 

 化成品事業は、今後も高純度溶剤製品の需要は先端半導体プロセス拡大で増収が続こう。香料製品も化粧品がコロナ影響でダメージも各種除菌製品向けで補い、大きなダメージにはならない見通し。ロジステックも高稼働率が続こう。化成品全体でも大きな伸びは期待できないものの、増収、増益を確保しよう。

 

 全体として感光性材料の好調持続、利益面ではEUVレジストやArFレジスト向けの光酸発生剤(PAG)など、MIX良化で固定費負担増7億円をカバーし連続最高益更新が見込める。また22/3期以降、感光剤設備増強効果がフルに寄与、化成品事業も収益の緩やかな拡大が見込まれ、増収増益が続くとともに、23/3期には中計予想を上回る収益が期待される。

 

 

表とグラフ

 

 

(H.Mirai)

 

 

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