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東京製鐵 12月度鋼材販売価格 全品種、実行販価で一律2千円値上げ 鉄スクラップは強含み続く

2020.11.16 14:29

 東京製鐵は、11月16日、12月の鉄鋼製品販売価格について、7か月振りに本社での記者会見を実施した。鉄鋼メ-カ-の値上げがマーケットに十分に浸透したため、全品種、実行販価で2千円値上げとなった。来月以降、更なる連続値上げの可能性もある。

 

 東京製鐵のマーケットコメントは、

 「海外においては、中国では、鉄鋼輸出が10月まで7か月連続で前年割れとなるなど、内需の好調さを反映した状況が続いております。供給面では、冬場に向けて環境規制から粗鋼生産も一部抑制される見通しもあり、当面の間、鉄鋼需給は引き締まった状態で推移することが予想されます。また、アメリカにおいても国内鉄鋼メーカーの操業率が70 %を超えるレベルまで回復しており、世界の鉄鋼マーケットは上昇トレンドを維持し、更に鉄鋼市況は上向いていくものと思われます。

 

  国内マーケットについては、分野によっては、濃淡はあるものの、おおむね季節要因もあって、引き合いも増加傾向にあり、また供給面では各品種ともメーカーロールはタイトで、市中在庫も圧縮が進んでおります。


 建材品種は、これまでのメーカーの値上げの動きを受けて、流通の仕入れ価格上昇から、価格転嫁に向けた動きが徐々に進みつつあります。来年以降の建築・土木物件の具体的な引合いも増えてきており、市中在庫は依然として低水準にあるため、今後、材料の手配が進み、更なる市況の上昇が期待できます。


  鋼板品種は、市中在庫も一部の品種(例えばホットコイル、酸洗コイルなど)には品薄感が出ており、需給バランスは大幅に改善しています。また、国内外のメーカーが唱えている、価格値上げも少しずつ具体化してきました。自動車関連をはじめとし、製造業の稼働も上がって来ていることから、今後は荷動きの回復に伴い、市中相場も着実に切り上がっていくことが想定されます。


 このように、マーケットでは荷動き、在庫水準、製品市況が確実に好転してきている一方、供給サイドにおいては主原料の上昇によってコストアップ要因が一層強まり、製品価格への転嫁が引き上げが、必須の状況となっております。


  以上のような状況の下、今月の販売価格は、全品種、一律2千円値上げといたします。
 

 引き続き、マーケットの需給状況を考慮し、需要見合いの生産を徹底してまいります。」

 

 補足説明を下記に示す。

 

・海外は、中国の10月の鋼材輸出が403万トン(前年同月比15.5 %の減)、1月~10月の累計が4442万トン(前年同月累計比で19.3 %の減)、一方、中国の鋼材輸入は10月が193万トン(前年同月比88.5 %増)、1 月~10月累計で1700万トン(前年同月累計比で73.9 %の増)と、内需が旺盛に保持されており、中国国慶節明け以降も、鉄鋼製品の需給バランスがタイトである基調には変化ない。11月に入ってから、中国国内の鋼材価格の上昇傾向がより鮮明になってきて、これが、世界の鉄鋼マーケットの需給及び相場展開に好影響を与えている。

 

 世界のGDPの成長は、思わしくない数字が出ていること、コロナの感染者の拡大による第3波のニュースが流れると、経済全般には、まだまだ停滞感が漂っているように思われるが、一方、世界の粗鋼生産量で見てみると、8月から、前年同月より、増産傾向を示している。中国が主に増産しているがそれ以外でも、トルコ、イラン、ロシア、ブラジル、ベトナム、韓国では、前年同月比より、粗鋼生産が増えている。海外の鉄鋼メーカーの動きを見ていると、着実に回復傾向にあると、見ることができる。

 

 東京製鐵においても、輸出の引き合いが、9月頃までは中国を中心としたアジア圏に限られていたのが、世界のマーケットの需給がタイトになってきて、遠国からの引き合いが増えている。

 

 国内においては、メーカーによる値上げが十分に浸透し、市況が流れるようになってきた。在庫水準は低い状況で推移しているため、品薄感があり、メーカーへの引き合いも増えきている。メーカーが値上げしていく土壌が十分に整ってきていると考えている。

 

 海外からの製品、原料の動きが、必ず日本に+の影響を与えてくれるものと期待している。

 

 

 12月の品種別ベース価格。トン当たり円。(赤文字全品種 実行販価で2千円値上げ)

  H形鋼=8万3,000円 

  縞H形鋼=9万3,000円

  I形鋼=8万4,000円

  溝形鋼=7万9,000円

  角形鋼管=7万9,000円

  U形鋼矢板=9万5,000円

  異形棒鋼=6万3,000円

  厚 板=7万7,000円

  ホットコイル=6万9,000円

  縞コイル=7万2,000円

  酸洗コイル=7万4,000円

  溶融亜鉛メッキコイル=9万3,000円

  熱延鋼板=7万5,000円

  縞鋼板=7万8,000円

  酸洗鋼板=7万9,000円

 

 輸出環境は、ホットコイルでFOB560ドル~570ドル。H形鋼で590ドル~610ドル。

 

 前月比 ホットコイル20ドル、H形鋼10ドルのアップ。

 

  東京製鐵の生産量については、需要に見合った減産体制が継続される。

 

 11月予定:全体で20万トン。H形鋼が7万トン、ホットコイルが9万5千トン

 [内 輸出は4万トン 遠国への輸出増による]、厚板が1万5千トン。

 

 

物件価格及び在庫販売価格について

 下記の価格で11月16日午後より販売開始

  H形鋼   8万3,000円

  異形棒鋼  6万3,000円

  厚板 7万7,000円

 

 

スクラップ価格について

 本日の記者会見では、中国の鉄スクラップ輸入についての言及は得られなかったが、鉄スクラップ価格の更なる引き上げは引き続き実施されるようである。

 

10月19日以降のスクラップ価格の動き

・田原工場(海上・陸上)のスクラップ調達価格は、3回(11月3日、6日及び12日)の価格改定が実施され、トータル1,500円の引き上げ,29,500円/トンとなった。

・岡山工場(海上・陸上)のスクラップ調達価格は、6回(10 月21日、23日、11月3日、6日、12日及び14日)の価格改定が実施され、トータル4,000円の引き上げ、29,500円//トンとなった。

・九州工場(海上・陸上)のスクラップ調達価格は、3回(11月3日、6日及び12日)の価格改定が実施され、トータル1,500円の引き上げ、28.500円/トンとなった。

・宇都宮工場(陸上)のスクラップ調達価格は、2回(11月12日及び14日)の価格

 改定が実施され、トータル1,000円の引き上げ、27,000トンとなった。

・高松工場(陸上)のスクラップ調達価格は、6回(10月21日、23日、11月3日、6日、12日及び14日)の価格改定が実施され、トータル4,000円の引き上げ、28.500円/トンとなった。

 

 

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(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

 

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