新着情報

2024/05/08   レアアース市場近況...
2024/05/08   旭化成、三井化学、...
2024/05/08   TREホールディン...
2024/05/08   JX金属:日鉱記念...
2024/05/08   三井化学と旭化成新...
2024/05/08   廃バッテリー不適正...
2024/05/08   東邦チタニウム:2...
2024/05/08   【MIRUウェビナ...
2024/05/08   中国のニッケル銑鉄...
2024/05/08   中部鋼鈑:24/3...
2024/05/08   中山製鋼所:24/...
2024/05/08   ユミコア・フィンラ...
2024/05/08   炭酸ストロンチウム...
2024/05/08   4月のアルミ概況お...
2024/05/08   4月の銅の概況及び...
2024/05/08   タンタル原材料輸出...
2024/05/08   精製鉛輸出入Rep...
2024/05/08   精製鉛輸出入Rep...
2024/05/08   タンタル・キャパシ...
2024/05/08   MLCC輸出入Re...

三井金属 全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD ®」量産試験用設備の生産能力増強 ほか

三井金属(社長:納 武士)は、全固体電池※1 向け固体電解質「A-SOLiD ®※2」量産試験用設備の生産能力増強を決定

 

 次世代の蓄電池として期待されている全固体電池は、電気自動車(EV)をはじめとした幅広い用途で開発が進んでいる。同社は、長年培った電池材料技術を活かして開発した A-SOLiD ®をそのキー・マテリアルと位置づけ、顧客や市場パートナーの皆様と全固体電池の実用化に向けた取り組みを進めている。

 

 2021 年 11 月 11 日付ニュースリリース「全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD ®」の量産試験用設備からの供給開始」 でも伝えている通り、量産試験用設備で生産した A-SOLiD ®のサンプル供給を 2021 年 11 月に開始。現在、EV 用途での全固体電池実用化に向けた活発な開発競争を背景に、国内外の複数のお客様で A-SOLiD ®のニーズが急増しており、今後も更なる増加が見込まれるため、量産試験用設備の生産能力を倍増することを決定した。また、A-SOLiD ®を使用したセラミックパッケージ型全固体電池がマクセル株式会社で製品化されるなど、実用化も順調に進んでいる。

 

【全固体電池および A-SOLiD ®の紹介動画】
https://mitsui-kinzoku.box.com/s/kxv0fzcxs8zau37tnh281ariw51ut6m6

 

【量産試験棟の概要】
所在地:事業創造本部 総合研究所 敷地内(埼玉県上尾市原市 1333-2)

 

【用語解説】
※1 全固体電池
高エネルギー密度化、高入出力特性、高耐環境性などの特徴を有し、特殊環境下における用途や新しい蓄電用途および電気自動車(EV)用途において精力的に開発が進められており、一部は実用化段階を迎えている。
※2 A-SOLiD ®
同社が開発した固体電解質は、有機電解液と同等水準の高いリチウムイオン伝導性を有し、電気化学的にも安定な「アルジロダイト型硫化物固体電解質」であることを特徴とし、「A-SOLiD ®」として商標登録されている。


3D プリンター用銅クロム合金粉の 3D Systems 社での採用

 

 同社は、機能性粉体事業部が手掛ける 3D プリンター用銅クロム合金粉について、3D プリンター大手の 3D Systems 社(本社:アメリカ、社長:Jeffrey Graves)が指定する材料ラインナップへの採用が決定した。

 

 3D 造形で使用する銅材料は、データセンター向け冷却部材、電気自動車向けモーター関連部材、高周波誘導加熱用コイル、宇宙向けロケット部材等の様々な分野において、世界中で注目が高まっている。同社が商品化した 3D プリンター用銅クロム合金粉は、導電率の高い製品と、より造形し易く導電性および強度を調整可能な製品の 2 種類あり、ともに市場品より高い性能を示しており、3D 造形の幅広いニーズに応えることができる。

 

 今般、より造形し易く導電性および強度を調整可能な製品が 3D Systems 社の DMP Flex 350※1 の材料ラインナップに採用された。3D Systems 社は、3D プリンターの生みの親として 1986 年に創業以来、35 年以上にわたり 3D プリンター市場拡大に貢献してきた大手 3D プリンターメーカー。今回の材料認定により、同社 3D プリンターのユーザーで同社材料が広く使われることに加え、世界中の幅広い市場へのアクセスが可能となり、3D プリンターによる銅合金粉の用途開拓を促進することができると考えてられる。

【用語説明】
※1:3D Systems により製造・販売されている、レーザー粉末床溶融結合法(レーザーパウダーベッドフュージョン)方式の金属 3D プリンター

【参考】
3D プリンター用銅クロム合金の材料データシート(3D Systems 社 HP)
https://www.3dsystems.com/sites/default/files/2022-12/3d-systems-laserform-certified-cucr2.4%28a%29-datasheet-usen-2022-11-04-a-print.pdf

 


完全子会社間の吸収合併に関して

 

 三井金属は、2023 年 4 月 1 日付で、同社モビリティ事業本部傘下の子会社である「三井金属ダイカスト株式会社(本社:山梨県韮崎市、社長:星川 次夫、以下:三井金属ダイカスト)」と「神岡部品工業株式会社(本社:岐阜県飛騨市、社長:稲田 尚行、以下:神岡部品工業)」を、三井金属ダイカストを存続会社として吸収合併することを、本日開催の取締役会で決議した。

 

 三井金属ダイカスト、神岡部品工業の両社は金属部品メーカーとしてそれぞれが専門性に優れた量産技術(ダイカスト工法、粉末冶金工法)を生かしながら自動車の安全、快適、環境性能の向上に貢献してきたが、昨今の CASE や MaaS、カーボンニュートラルといった自動車業界を取り巻く大きな環境変化への高い対応力が求められる状況となっている。そのような背景において、今後の当該市場ニーズを的確に捉え、それに迅速かつ効率的に対応していくためには、組織の垣根をなくし両社の強みを融合させることが必要と判断し、上記の吸収合併を決定した。

 

【新会社の概要】
社名(社長):三井金属ダイカスト株式会社(陣内 誠司)
資本金:3 億円
取扱製品:アルミニウムダイカスト部品、粉末冶金部品
本社所在地:山梨県韮崎市大草町下條西割 1200

【参考】
ダイカスト工法:金型鋳造法の一種で、溶融金属を精密な金型の中に高圧力を加えて充填して凝固させる工法
粉末冶金工法:金属粉末を金型に入れて押し固め、高温で焼結することにより、精度の高い部品を大量に生産できる工法

 

 

(IR universe rr)

 

関連記事

関連記事をもっと見る