中国国有アルミ大手の中国アルミ業(チャイナルコ)が21日夜に香港と上海の証券取引所で発表した2022年12月期決算は、純利益が前の期比27.2%減の41億9200万元だった。新興国を中心とした世界的な景気減速でアルミ需要が鈍り、減益となった。

　売上高は2909億8700万元と2.6%減った。ロシアの侵攻でウクライナにあるアルミ鉱山が閉鎖されるなどの影響があり期間中のアルミ価格は上昇したが、採掘コストもかさみ、収益を押し下げた。製品別では、アルミナ事業の売上高が3%、アルミニウム地金が17%それぞれ増えた。

　一方、傘下で脱炭素アルミ事業を展開する雲南アルミ業が22日朝に深圳証券取引所で発表した2022年12月期純利益は前の期比37.1%増の45億6800万元と大幅な増収となった。売上高は16.1%増の484億6300万元だった。アルミナやアルミ合金の生産、アルミ加工などの事業が好調で、増収増益を確保した。中国アルミ業は2022年に雲南アルミ業を吸収合併し、発行済み株式の3割弱を保有している。

(IR universe Kure)

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