アルミ缶リサイクル協会新理事長に㈱UACJ石原美幸氏が就任 UBCの国内循環強化を目指す
28日、東京如水会館で、アルミ缶リサイクル協会の記者会見が行われた。
今回は、同協会の新役員の発表があったが、通常であれば6月の総会で新役員の発表が行われるが、同協会は
「協会の理事長は、本来、昭和アルミニウム缶、ユニバーサル製缶から交互に選出していたが、2つの会社が、アルテミラグループの傘下に置かれたことから、業界団体として、同一のグループからずっと選出するのは好ましくないという協議の結果、2023年からは、アルテミラグループ、東洋製罐、UACJから選出することがまとまった。それに加えて、前理事長の花房達也氏から、3月いっぱいで、理事長を退任したいという意向があったため、この時期の発表になった。」と説明した。
以下新役員
理事長
㈱UACJ 代表取締役 社長執行役員 石原 美幸(新任)
副理事長
東洋製罐グループホールディングス ㈱ 常務執行役員 神崎 敬三(新任)
アルテミラ㈱ 技術統括部長 猪俣 学(新任)
大和製罐㈱ 取締役技術本部長 大森 教雄(留任)
㈱神戸製鋼所 執行役員 谷川 正樹(留任)
理事・企画委員長
アルテミラ㈱ グループ安全環境部長 小崎 直樹(新任)
新会長の目標はUBC国内循環の強化
協会からの今回の記者会見の説明の後、新会長に就任した、石原美幸氏(㈱UACJ代表取締役社長執行役員)は、協会としての抱負を語った。
石原氏は
「現在国内においては、依然として高いリサイクル率を誇っているが、課題としてCAN TO CAN、つまり国内における水平リサイクルの推進という課題がある。UBCの一部は、海外に輸出されている現状を見ると、協会として国内で水平リサイクルの率を上げるという責務を感じている。アルミ新地金を海外からの輸入に依存している日本の現状から見ても、水平リサイクルの向上は必須と見ている。また、これまで同協会の理事長は、製缶会社出身の理事長が務められたが、今回、圧延会社出身の理事長という事で、いかに水平リサイクルを行うかは、圧延会社と集まってきたUBCをどう活用するかにかかっている、というような新しい切り口を、活動の中に盛り込んでいきたい。」と語った。
なお、飲料用アルミニウム缶需要量の発表の内容は、追って報告する。
(IRUNIVERSE Hatayama)
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