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日本ならではの技術リッチな進化を遂げるLIBリサイクル

 過日、5月24日〜26日までパシフィコ横浜で開催されていた「人とクルマのテクノロジー展」では主催者の企画展示ブースでカーボンニュートラルをテーマとした小間があった。小間とはいえ、住友金属鉱山、フォーアールエナジー、JX金属、エマルションフローテクノロジー、トヨタ、ホンダ、日産、UACJ、マツダなど錚々たる顔ぶれで構成されていた。

 

 

 そのなかで住友金属鉱山は、実際に行っている壮大な内容とは異なり控えめに同社のLIBリサイクルについて展示。製錬リサイクルの代表格としての自信をのぞかせるには逆に不十分?とさえいえる最小限の展示物ではあったが、それがまた住友金属鉱山らしい、とも見える。

 

 

 

 パネルにも記しているように、乾式製錬(東予の銅製錬)と湿式(新居浜のニッケル製錬)の組み合わせで、LIBから銅、ニッケルの回収を実用化。ニッケルは同社の磯浦工場にてLIB正極材の原料として使われており、まさに電池to電池を実践している。

 また同社は廃棄LIBスラッジからのリチウム回収も進めている。

 

 そしてこの王者ともいえる住友金属鉱山の隣で、さらにつつましく?展示していたのがエマルションフローテクノロジー社。同社は従来の乾式でも湿式でもない、社名であるエマルションフローをLIBリサイクルに活用し、ニッケル、コバルト、リチウムの単元素回収の実用化へと研鑽を積み上げている。

 

 

 

 こうしてみてみると、日本の場合は、中国、韓国のように大量のLIBスクラップを合理的に処理していくというよりも、技術リッチでより安全に、より歩留まりの高い、より環境負荷の低いLIBリサイクルへと独自の深化を遂げているとみえる。それが技術で勝負する日本の道といえるのかもしれない。

 

 

(IRUNIVERSE/MIRUcom YT)

 

 

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