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LME、きょうにも裁判へ ニッケル事件巡り、信頼回復へ道遠く

 ロイター通信などの外電の6月19日報道によると、ロンドン金属取引所(LME)が2022年3月に引き起こしたニッケルの約定取引事件を巡る裁判が、英国時間の6月20日にも行われる見通しだ。裁判結果によっては、事件で傷ついたLMEの取引所としての信頼回復の道が一段と険しくなりかねない。

 

 報道によれば、今回行われるのは、米マーケットメーカーのジェーン・ストリートヘッジファンドとヘッジファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントがそれぞれ英高等法院に申し立てていた訴訟。両社はLMEでのニッケル取引の混乱より損害を被ったとし、LMEに対し併せて4億6500万ドル(約660億円)の賠償を求めていた。

 

 LMEは、2022年3月、中国の青山集団のショートスクイーズなどが引き金となってニッケル価格が急騰した後、突然ニッケル取引を停止した。このため取引市場が大混乱に陥り、多くの投資家の怒りを買った。前出の2社が訴訟を起こしたほか、LMEでのニッケル取引を取りやめて米CMEグループや上海先物取引所などに取引場所を移動するなど、「LME離れ」の流れも起きた。

 

 英当局も事態を重く見ており、2023年3月初旬には英国の金融行為監督機構(FCA)の捜査が入ることが決まった。LMEはニッケル取引について事件後しばらくアジア時間の取引を停止していたが、2023年3月に再開。LMEのマシュー・チェンバレン最高経営責任者(CEO)は5月に香港で開催した年次総会後のインテビューで、「信頼は一夜にして生まれないが、我々はそれを回復するためにたゆまず努力している」と語っていた。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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