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半導体、台韓大手が軒並み不調 4~6月期決算、TSMCやサムスンの在庫処理進まず

 台湾や韓国の半導体大手の2023年4~6月期決算が出そろった。世界最大手である台湾の台湾積体電路製造(TSMC)が四半期ベースで2019年1-3月期以来およそ4年ぶりの減収減益となったうえ、韓国勢は赤字を計上するなど軒並み不調だった。世界景気の減速に伴う半導体需要の低迷を受け在庫処理が進まず、半導体企業は世界的に苦境に陥っている。

 

台湾・韓国の半導体大手の2023年4-6月期業績

(各社決算資料より作成)

 

 TSMCは業績悪化を受け、米アリゾナ州で建設中の新工場の運営開始を従来予定の2024年から2025年に延期すると発表した。同じく台湾の半導体大手でスマートフォン(スマホ)用チップでは米クアルコムをしのぐ世界最大手である聯発科技(メディアテック)も、5割の減益となった。

 韓国勢はさらに苦しかった。韓国最大の企業であるサムスン電子は純利益が8割減り、本業のもうけを示す営業利益は95%の減益だった。それでも全体が減益で済んだのはスマホ事業が支えたからで、半導体部門に限れば4兆ウォン超の赤字となった。同業で、かつて東芝の半導体事業の買収に名乗りを上げたSKハイニックスも最終赤字を計上した。

 

 各社はそれぞれ下期の改善を目指すとしているものの、状況は厳しい。TSMCの経営陣は今回の業績発表会で、2023年通年の売上高について前年比10%程度減少すると予測したと伝わった。4月時点の予測の1~6%減から減収率の予測を拡大したことになる。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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