韓国も中古車輸出急増でシュレッダー企業苦境に
日本でも昨今、中古車などの輸出増加で国内のシュレッダー会社が処理する母材原料(Aプレスなど)の不足が叫ばれているが、お隣の韓国も日本と同じ状況に陥りつつある。
韓国では今年上半期の中古自動車の輸出量が過去最高を記録。シュレーダー企業が母材の発生減少を懸念しているという。
仁川港湾公社によると、仁川港の上半期の自動車の輸出量が36万7192台で前年同期比44.4%増加。このうち新車が13万2578台で前年同期比26.6%増加、中古車は23万4614台で前年同期比56.9%もの増加となった。中古車の輸出量は過去最高であった19年上半期の19万5656台に比べ19.9%多い。
(韓国と日本の中古車輸出台数の推移 単位;台)
(出典:山口大学 阿部新教授レポート)
韓国の中古車の輸出量は93年の1万台、01年の10万台、04年の30万台であって、19年には40万台を超えた。19年の仁川港の中古車の輸出量が89.5%を占めて、今年上半期には76.3%を占めた。中古車の国別の輸出割合を見ると、リビア向けが26.4%、トルコ向けが11.1%、エジプト向けが10.9%、ヨルダン向けが7.1%、キルギスタン向けが5.9%であった。
日本の場合、単なる中古車輸出増、だけではなく、見えない流通、統計上に表れない部品等の輸出で結果的に廃車が国内から海外に流出していると推定され、全国の廃車解体業者、シュレッダー業者への廃車、Aプレスの入荷は極端に落ち込んでいる。新車販売が増加すれば廃車は増える、というこれまでの常識が覆され、新車販売増えても統計上の廃車は逆に減少している。。
それによって国内で流れるはずの自動車由来の部品、鉄、アルミといったスクラップも顕著に減少している。韓国も日本と同じ道をたどるのか?
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(IRUNIVERSE/MIRUcom)
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