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工作機械工業会8月受注速報 8月17.6%減の1147億円と弱含み続く

工作機械8月受注は1147億円(17.6%減)、8ヶ月連続で内外ともに減少続く

 

 9/11の15時に日本工作機械工業会の2023年8月受注速報が開示された。8月受注は1147億円(同月比17.6%減)と8ヶ月連続減、前月比で0.4%増と、2021年2月の1056億円以来の低水準が続いた。また内外共に8ヶ月連続減減少に。なお確報は9/27公表予定。

 

 内訳は外需が791億円(同月比9.7%減)と中国の景気回復遅れ等で8ヶ月連続減。但し6ヶ月ぶりに2ケタ減は免れ、前月比では5ヶ月ぶりに5.5%増と増加に転じた。内需は357億円(同31.1%減)と12ヶ月連続同月比減少、11ヶ月連続で500億円に達せず本年の最低額、2021年5月の332億円以来の水準。半導体製造装置、自動車関連の投資が引続き低調で内需の弱さが継続している。

 

 全体として世界的な景気減速感、金利上昇などの影響に加え、半導体向けの回復の遅れなども重なる。今後も受注は弱含む展開が続く見通しで、秋口のボトムの見通しは年明けにずれ込む状況に。

 

 

主要4社8月受注は7.3%減299億円と6ヶ月連続同月比減少、前月比は3ヶ月ぶり増加

 

 日刊工業新聞が9/11にまとめた主要工作機械4社の8月受注実績は299億円(7.3%減)と6ヶ月連続での減少。内訳は輸出210億円(1.0%増)と4ヶ月ぶりに増加。国内は89億円(22.3%減)、10ヶ月連続で同月比減に。4社全て国内減少、輸出は芝浦機械のみ減少。中国向けが多いツガミは輸出が55.52億円(0.5%増)8ヶ月ぶりに増加。牧野、オークマとも内外ともに投資様子見が続くとみている。

 

 

鍛圧機械8月受注は同月比7.0%減の190億円で2ヶ月ぶりに減少

 

 金属加工機械である鍛圧機械の8月受注(9/8発表)は190億円(同月比12.3%減)。2ヶ月ぶりに減少、200億円を下回るのは2月184億円以来。国内が114.3億円(5.5%減)、電機42.5%増、輸送49.1%増も一般機械、鉄鋼、金属向けなど減少。輸出は75.6億円(20.9%減)と、北米が4.2%減、中国46.9%減、台湾・韓国64.9%減などが影響、但しインド58.1%増、欧州3.2倍に。機種別でプレス系が10.9.4億円(20.4%減)。小型、油圧、フォーミングが減少、超大型、大型、中型はプラス。板金系は79.9億円(2.0%増)、レーザ・プラズマ14.5%増、パンチング2.4%増など。工業会では中国での不透明感が増しているとのこと。

 

 

7月工作機器生産額は23%減の142億円と8ヶ月連続減少

 

 工作機械に関連する工作機器は、日本工作機器工業会9/11発表の23年7月生産額が142億円(23%減)と8ヶ月連続同月比マイナスとなり、減少率も拡大している。主力ボールネジが24.83億円(32%減)、直動軸受も40.66億円(37%減)と同様な動き。両製品とも工作機械に加え、受注急落の半導体製造装置向けなどの影響を強く受け生産額急減が続き、短期的にボトム形成は年明けにずれ込む見通し。

 

 

米国7月の金属加工機械受注は10.5%減の3.54億ドル

 

 AMT(米国製造技術協会)が発表した米国7月金属加工機械受注(9/11発表)は3.54億億ドル(同月比10.5%減)。6月比では12.4%減も季節的要因があるとの事。但し最大セグメントのジョブショップからの受注は2020年8月以来最低水準に。一方で金属バルブ向けが好調、また自動車メーカーからトランスミッション部品製造の受注が継続している。今後、航空宇宙で連邦政府による通信衛星への15億ドル投資などに期待、政府支出によるインフラ整備や半導体補助金寄与も見込まれ、金利高でも受注が大きく落ち込まないとみられる。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

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