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リチウム市況⑪ 下落続き年初来安値に並ぶ――景気対策への反応が当面の焦点

 リチウム市況の下落が続いている。主要指標の炭酸リチウム(99.5%、China)で21日現在1トン17万2,500元(仲値)の水準で推移している。6月中旬に記録した直近の戻り高値の半値に近い水準で、4月中旬の仲値ベースでの年初来安値水準と並んだ。実需不振を背景に様子見姿勢に徹する買い手の揺さぶりに、売り手は相場形成の主導権を奪われた格好だ。当面の焦点は引き続き、中国政府の一連の景気対策効果を市況がどう織り込んでいくのか、その点に絞られそうだ。
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