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2023年度第3四半期鋼材需要見通し @経産省   特殊鋼需要見通し(概要)

 経済産業省は2023年10月12日、2023年度第3四半期(2023年10-12月期)鋼材需要見通し及び2023年度第2四半期(2023年7-8月期)見込みを発表した。

 

 2023年度第3四半期特殊鋼鋼材需要量は396万トン(前年同期実績413万トン比3.9 %減)となる見通し。

 

 一方、2023年度第2四半期(7-9月期)特殊鋼鋼材実績見込みを391万トン(前年同期実績417万トン)と、7月に発表した見通し(397万トン)から6万トン、下方修正した。下方修正した実績見込みでは、前年度第2四半期比6.3 %減となる見込み。

 

 2023年度第3四半期の国内粗鋼生産量は、前年同期(2,141万トン)比4.3 %増の2,233万トンの見通しとした。前期実績見込みの2,196万トン比では、1.7%と微増の見通し。

 

 今回の経産省の発表から、23暦年の粗鋼生産量を予想すると、22暦年(8,922万7,000トン)比1.2 %減の8,812万2,000トンとなり、2年連続、全暦年比減となり、22暦年に引き続き9,000万トン割れとなる見通し。

 

 内需は自動車向けが回復基調にあるが、建設機械や産業機械が高水準であった前年からの反動で減速し、建築部門は中小案件の工期、後ろ倒しなども影響し、減少すると予想した。

 また中国は景気持ち直しの動きに足踏みが見られ、不動産市況の低迷等で内需に力強さが欠けており、中国及び周辺国への影響など輸出を中心とした先行きの不透明感への警戒は必要であり、需要の下振れリスクに留意が必要とした。

 

 経産省の発表は下記をご参照ください。

20233q.pdf (meti.go.jp)

 

 アイアールユニバースでは、特殊鋼需要見通しについて、独自に、経産省より、需要見通しを策定した詳細データを入手し、注目している。

 

 経産省発表の2023年度第3四半期(10-12月期)鋼材見通しを下記に示す。

 

 

 2023年7月発表:2023年度第2四半期 鋼材需要見通しを参考に示す。

 

 

 2023年度第3四半期特殊鋼鋼材需要について、国内需要は前年同期(299万トン)比4.1 %減の286万トン、輸出は同(114万トン)比3.4 %減の110万トンとし、特殊鋼鋼材計では同(413万トン)比3.9 %減の396 万トンの見通し。

 

 7月7日に発表した、2023年度第2四半期見通特殊鋼鋼材需では、国内需要は前年同期(297万トン)比4.7 %減の283万トン、輸出は同(120万トン)比5.0 %減の114万トンとし、特殊鋼鋼材計では同(417万トン)比4.8 %減の397 万トンの見通しとしていた。

 

 今回発表した2023年度第2四半期実績見込み比では、国内需要は282万トン(見通しから1万トン減)、輸出は109万トン(見通しから5万トン減)、特殊鋼鋼材計では、391万トン(見通しから6万トン減)と、見込み/見通し比では1.6 %の下方修正となった。

 国内需要は、工具鋼、機械構造用炭素鋼、軸受け鋼は増加するが、ばね鋼、ステンレス計、高抗張力鋼は減少する見込みとした。

 輸出については、機械構造用炭素鋼及び軸受け鋼は増加するが、ステンレス計及び高抗張力鋼は減少する見込みとした。

 

 これにより、第2四半期特殊鋼鋼材計見込みの前年同期比は、6.3 %減となる。

 

 7月においては、自動車向け需要の回復が期待されるため、機械構造用炭素鋼、ばね鋼などの関連品種の需要が増加するとしていた。

 ただし、半導体等の部品調達難への懸念は継続している上、海外の景気減速による輸出を中心とした先行きの不透明感への警戒は必要であり、需要の下振れリスクに留意が必要としていた。

 

 特殊鋼鋼材における2023年度第1四半期(2023年4-6月期)実績は、国内需要は283.5万トン、輸出は110.3万トンとなり、特殊鋼鋼材計では393.9万トンと前年同期比では、5.6 %減となった。

 

 2022年度特殊鋼熱間圧延鋼材の生産量(実績)は、1,635万6,714トン、前年度(1,831万3,351トン)比10.6 %減であった。国内需要は1,174.4万トン(同比10.6 %減)、輸出は461.3万トン(同比10.9 %減)。

 2022年度実績を四半期平均に換算すると、国内内需は293.3万トン、輸出は115.3万トン、鋼材計では408.9万トンとなり、第1四半期実績及び第2四半期見込み共に、これらを下回る。  

 

 図1に、暦年及び年度実績[特殊鋼熱間圧延鋼材生産(国内・輸出)及び在庫率推移]と2023暦年見通しを示す。

 

 2023年度第3四半期需要見通しを基に算出した2023暦年見通しは、国内内需は1,140.8万トン、輸出は426.9万トン、鋼材計では1,569.7万トンとなり、2022暦年実績を下回る。

 

図1 暦年及び年度実績:特殊鋼熱間圧延鋼材生産(国内・輸出)及び在庫率推移

 

 特殊鋼鋼材需要見通し詳細については、詳細第一報とします。

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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