北陸電力 太陽光パネル廃棄ガラス活用ブロック開発(同社技術)〜万博パビリオンで採用
2023/12/08 18:27 FREE
北陸電力株式会社は、2025 年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)における電気事業連合会のパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」に同社が開発した太陽光パネル廃棄ガラスと同社産フライアッシュ※1を混合した「インターロッキングブロック※2」を採用すると発表した。
今後、発電の役割を終えた太陽光パネル由来のガラスが大量に廃棄されることが社会的な問題となりつつある。同社はこれまで、太陽光パネル廃棄ガラスの利用方策として、フライアッシュの利活用で知見を有するコンクリート製品への利用を検討してきた。一般的にガラスをコンクリートに混合した場合、アルカリシリカ反応※3が発生する課題があり、同社はその反応を抑制するための研究を進め、太陽光パネル廃棄ガラスと同社産フライアッシュの混合により、一定の強度を保ちつつ、アルカリシリカ反応を抑制できる「インターロッキングブロック」を開発した。
また、この度、2025 年に開催される大阪・関西万博で電気事業連合会が出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」において、当社が開発した「インターロッキングブロック」が構内舗装(約 1,000 ㎡)に採用されることとなった。今後、太陽光パネル廃棄ガラスの大量発生を見据え、同製品の更なる品質向上・技術確立を進めていくという。
※1 フライアッシュ
石炭火力発電所で石炭を燃やした後に電気集塵器で採取される微粉末の灰
※2 インターロッキングブロック
舗装に用いるコンクリートブロックの一種
※3 アルカリシリカ反応(ASR)
コンクリートの劣化現象のひとつで、骨材とアルカリが反応し、骨材が膨張することにより、コンクリート表面にひび割れが発生する現象
(IR universe rr)
関連記事
- 2024/07/26 セルビア・ベオグラード市で廃棄物処理・発電施設を稼働、環境問題解決へ伊藤忠など
- 2024/07/26 埼玉県 ヤード条例――来年1月1日施行
- 2024/07/26 川重と鹿島、大気中のCO2をコンクリートに吸収、固定する技術を共同研究
- 2024/07/26 東京製鐵 鉄スクラップ価格改定 岡山・高松・宇都宮500円下げ
- 2024/07/26 TRE、門前クリーンパーク管理型最終処分場を8月に開業
- 2024/07/26 マレーシア・バイオ燃料製造プラントの建設・運営PJへ最終投資決定―ユーグレナなど3社
- 2024/07/26 「電気運搬船」建造に向けて事業本格化、蓄電池製造のパワーエックス
- 2024/07/25 スキー場跡地をバイオマス発電所に転用、日本駐車場開発が初の試み
- 2024/07/25 液化水素サプライチェーンへ土地賃貸借契約を締結―JFEと日本水素エネルギー
- 2024/07/25 東京製鐵 鉄スクラップ価格改定 全品種500円下げ