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アンチモン価格が12年ぶり高値 中国で在庫枯渇の観測、軍用含め合金に使用

 合金材などに使われるアンチモン価格が急騰している。miruのプライスデータでは、アンチモン価格は1月18日から$1万3100/tonと2011年12月以来およそ12年ぶりの高値圏にある。アンチモンの世界的な供給元である中国で在庫が枯渇気味だとの情報が浮上し、先行きの供給が不足するとの懸念から価格が上昇している。

 

過去15年間のアンチモン価格の推移(99.65% China)($/ton)

 

 1月21日付の中国メディアの新浪網は、財聯社の報道を引用する形で「上流のアンチモン精鉱から中流の製錬所、下流の完成品末端、そしてトレーダーなど、在庫がほぼ少ないか、ゼロですらある」との中国の金属企業関係者の話を伝えた。中国の鉱山が同国全体の景気悪化の影響で経営不振に陥る中、流通量が減って世界的な供給減少につながっているとみられる。

 アンチモンは難燃剤や鉛電池などに使われるほか、軍用や宇宙開発、太陽光発電などの分野でも合金材などに使われ、「工業の味の素」とも呼ばれる。生産は中国湖南省の蓮水江市の錫鉱山で、錫の副産物として産出される。JOGMECのデータでは、中国産が世界の生産の75%を占める。

 

アンチモンの埋蔵国と生産国

(出所:JOGMEC)

 

 三酸化アンチモン価格は1月下旬時点で$1万850/tonと、やはり2011年以来の高値水準。三酸化アンチモンは主に難燃剤や顔料などに使われる。

 

過去15年間の三酸化アンチモン価格の推移(99.5% min Fob China)($/ton)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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