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分析:2024年1月にアンチモン価格が突然急騰した理由

最近、アンチモンの価格は上昇を続け、市場の広範な注目を引き起こした。上流鉱端の不足が深刻化したため、新年早々アンチモン価は上昇モードを開始し、12年ぶりの最高値を記録した。この相場の推進力は主に供給と需要の両面での緊張によるものだ。

 

供給側から見ると、短期的には、季節的な減産によりアンチモンの供給量は一定の制限を受けている。中長期的に見れば、資源の賦存問題もアンチモンの供給を制約する肝心な要素である。同時に、国内の安定成長の力が需要の回復をけん引することが期待されており、需給間の緊張関係がさらに高まっている。

 

供給が硬く在庫が低水準にあることを背景に、需給の引き締まりがアンチモン価格の上昇を継続させることが期待されている。Windのデータによると、1月22日、国内のアンチモンインゴット価格は一斉に上昇する態勢を見せた。その中で、アンチモンインゴットの出荷税込み価格は88368元/トンに達し、2#アンチモンインゴットの出荷税込み価格は88540元/トンで、0#アンチモンインゴットの出荷税込み価格は90560元/トンに達した。

 

今回のアンチモン価格の上昇は、関連産業チェーンに大きな影響をもたらしたことは間違いない。上流の鉱山企業にとっては、価格上昇は潤沢な利益をもたらしているものの、同時に資源不足と採掘コスト上昇という二重の圧力に直面している。川下の加工企業にとって、原材料コストの上昇は間違いなくその生産コストを増加させ、ひいては製品の市場競争力と収益力に影響を及ぼす。

 

大手企業の華玉鉱業によると、アンチモン鉱の生産量がここ2年で減少したため、需要側では国家政策のコントロールに伴い、経済が徐々に回復し伝統分野の難燃剤などの需要が一定量増加している。国は「二重炭素政策」を実施して太陽光発電産業の成長をけん引し、アンチモンの使用量は毎年大幅に増加している。そのため、アンチモン鉱の応用の将来性は広く、アンチモン価格の成長をけん引している。

 

アンチモンは「太陽光発電専用金属」と呼ばれる。光大証券の研究報告によると、光起電ガラスの製造過程において、アンチモン含有清澄剤を使用する必要があり、ダブルガラス部品は通常の部品より高い発電効率を持つ。その浸透率の向上は太陽光発電ガラスの需要の急成長をけん引し、2025年の世界のアンチモンの需要のうち太陽光発電が占める割合は24.8%になると予想されている。

 

(趙 嘉瑋)

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