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新刊書籍紹介 その1 「欧州のリサイクル 総合分析(2023年12月)」

 2024年2月27日(火)に学士会館で開催いたします第9回Battery Summit in Tokyoにてちなんで、バッテリーに関連する新刊書籍を紹介いたします。

 化学材料をベースに国内外の最新動向を調査している株式会社シーエムシー・リサーチは、欧州関連の団体、企業の情報にも強く、この度、「欧州のリサイクル 総合分析(2023年12月)」を刊行した。「第Ⅳ編 車載用LIBのリサイクル」「第Ⅲ編 レアメタルリサイクル」「第Ⅰ編 プラスチックリサイクル」「第Ⅱ編 バイオプラスチック」から構成される。

 

 アイアールユニバースでは、シーエムシー・リサーチ代表取締役初田氏と、書籍の代理販売の契約を結び、2024年2月27日(火)に学士会館で開催いたします第9回Battery Summit in Tokyoにて、見本を展示いたします。実物を手に取ってご覧いただけます。

プログラム公開!2024年2月27日(火)開催 第9回BatterySummit in TOKYO | MIRU (iru-miru.com)

 

 「欧州のリサイクル 総合分析(2023年12月)」詳細は下記からもご覧いただけます。

欧州のリサイクル 総合分析 | CMCリサーチ (cmcre.com)

 

ご購入のご希望がありましたら、アイアールユニバースへお問い合わせください。

お問い窓口 IRUniverse(株)

担当:川合、出羽(info@iruniverse.co.jp)

 

 

 

 シーエムシー・リサーチの初田氏は、化学材料をベースに国内外の最新動向を調査されている。3年に1回開催される「K 2019- 国際プラスチック・ゴム産業展」に取材に行って以来、欧州関連の団体、企業と関わることが多くなり、このたび、「欧州のリサイクル 総合分析(2023年12月)」を刊行された。

 

 初田氏による紹介文は下記のとおりです。

「欧州のリサイクル 総合分析(2023年12月)」は、

「第Ⅰ編 プラスチックリサイクル」

「第Ⅱ編 バイオプラスチック」

「第Ⅲ編 レアメタルリサイクル」

「第Ⅳ編 車載用LIBのリサイクル」

の構成であり、バッテリーサミットの参考になるかと思われます。

 

 この調査レポートのなかで、バッテリーに関して少し、紹介します。

 

<欧州バッテリー規制>

 さて、昨年8 月に、EU ではバッテリー製品による環境負荷を減らすべく、バッテリー製品の原材料調達から設計、製造、利用、リサイクル、廃棄などに至るライフサイクル全体を規定する「欧州バッテリー規則」が発効されました。規制対象となるのは、自動車用、産業用、携帯型などEU域内で販売されるすべてのバッテリーであり、2024年から順次、規定された開始時期に沿って各義務が適用されることになります。

 

 EU域内でのバッテリー販売者、EU加盟国にバッテリーを輸出する事業者などは規則に従うことが要求され、欧州市場に参入するにあたって新たな頭痛の種になっています。

 また、EVシフトが加速しているため、欧州で販売する企業は、製品を販売するだけではなく、EV製造後のバリューチェーンについてもデータを管理して開示することが求められます。バリューチェーンには、使用やバッテリーの交換、メンテナンス、リユース・リサイクルなどが含まれ、2026年以降にEU域内でEVを販売していくには、この条件をクリアする必要があります。

 

 この規制によって、日本企業からは、「技術やサプライチェーンなどのマル秘情報を露呈してしまう」という危惧する声が聞かれます。バッテリーに配合される材料の比率などの情報は門外不出にしたいところで、世界中の取引先との間で、データを安全に共有するための共通プラットフォームを整備することが必要になっています。

 

 また、欧州バッテリー規則では、LIBのリサイクル材の使用を強制する項目を盛り込んでおり、これを受けたLIBのリユースとリサイクルの注目度が高まっています。

 2022年の世界での使用済み車載LIBの廃棄・回収量は53.8GWでありました。中国が97%を占め、EUが2%、日本が1%と続きます。2030年には、22年比103.4%の556.8 GWhと大幅に拡大すると予測しています(CMCR調査)。

 

 欧州では、LIBのリサイクル事業者が受け取るものは、破損や事故車が多いのが現状です。今後、リサイクルの必要な使用済みEV用電池が大量に廃棄すれば、処理能力を引き上げるための投資が不可欠になってきます。

 

 現状、車載用の LIBは、EVかPHEVかHEVによる搭載量や電力仕様の違い、各メーカーによる大きさや重量、形状、取り付け場所、及び取り付け方法や取り出し手法も異なっているのがハードルになっています。このため自動車メーカーのマニュアルに基づいて手解体で取り外しが行われます。ただ、この手法では作業負荷、効率の観点から、今後の廃車発生量増加への対応が難しい状況です。日本では、使用済みLIBの入手が課題です。EVの普及が中国や欧州に比べて遅れており、使用済みLIBの流通が少ない。そのため使用済みLIBが奪い合い、価格が高くなっています。

 

<バッテリーリサイクル>

 バッテリーリサイクルに目を向けると、従来、乾式法や湿式法が、LIB 正極のリサイクル処理として用いられてきました。いずれも正極製造工程の上流まで中古品を戻す方法であり、精製や正極調整といった処理コストが付与されます。

 現状では LIB からのリサイクルでは、Co・Ni が主要なターゲットとなっています。乾式製錬ではLIBを直接投入できるという利点はありますが、消費エネルギーが大きい上に、リチウムはスラグへ移行し回収は困難になっている状況です。

 

 一方、湿式製錬(酸溶解法)は、酸・アルカリ・溶媒などの水溶液中で金属の分離を行う方法です。比較的小規模の設備でも操業可能であり、特定金属の精密な分離が期待されています。湿式製錬に用いる溶液は、回収物中の金属の種類、組成、形態及び後の精製工程の適合度により決定されます。溶液からの金属回収には、その金属濃度に応じてイオン交換や吸着、電解採取、沈殿などの方法が用いられています。

 

 さらには、中古電池から解体された正極電極板を洗浄し、そのまま、再利用をする「ダイレクト・リサイクル法」にも注目が集まっています。LIB のセルを構成する部材をできるだけ壊さずに、しかもエネルギーをできるだけ使わずに取り出し、それぞれをリユースします。これが実現すれば、廃棄物とその廃棄費用が最小で済む上に、車載用LIBの正極材料に使われているNi-Mn-Co(NMC)のような部材を高い付加価値のまま再製品化できるのが利点になります。

 

 現在のリサイクルの手法は、乾式、湿式、ダイレクト・リサイクルの三つのタイプに分けられていますが、現実的にはこれらを組み合わせたフローが使用されていきます。

 

 

新刊書籍:欧州のリサイクル 総合分析

https://cmcre.com/archives/119151/

■ 発  行:2023年12月15日

■ 定  価:本体(冊子版) 280,000 円(税込 308,000 円)

       本体 + CD(PDF版) 350,000 円(税込 385,000 円)

■ 体  裁:A4判・並製・669頁

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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